元Gマシソンは今でも最速154キロ! 二刀流の戸根と対戦熱望「投げてあげたい」

オンライントークイベントに登場した元巨人のスコット・マシソン氏(画像はスクリーンショット)

戸根はオフには自主トレのためにフロリダのマシソン宅を訪問

昨季限りで日本でのキャリアを終えた元巨人のスコット・マシソン投手。巨人で8年間ブルペンを支えた男は今、米国のフロリダで生活している。現在も毎朝欠かさず巨人の試合結果をチェックしているというマシソン。二刀流への挑戦を始めている元同僚の巨人・戸根千明投手に愛情のこもった“エール”を送った。

Full-Countでは17日、オンライン会議システム「Zoom」を利用して、フロリダに住むマシソンとファンとの間をつなぐオンライントークイベントを開催。ファンからの質問に答える形で日本での思い出話や巨人愛などについて語った。親交が深く、現在二刀流に挑戦している戸根について問われると「打者・戸根」との対戦を熱望し、“打撃投手”を買って出た。

戸根は2014年にドラフト2位で巨人に入団。1年目から46試合に登板し、防御率2.88と好成績を残した。そんな戸根に当時ブルペンで衝撃を与えたのがマシソンの投球だった。救援陣を引っ張る助っ人から何かを得ようと、オフの自主トレーニングではマシソンが住むフロリダを訪問。筋肉トレーニングと意識を学んだ。

近年は怪我との闘いで昨季は26試合の登板に留まっていた戸根。今年の7月から高い身体能力と持ち前の打撃センスを生かすため、二刀流への挑戦を開始した。20日現在、2軍で15打数4安打、打率.267という成績を残している。

ファンから二刀流に挑戦する戸根の来季の成績予想を尋ねられると、マシソンは「成績を予想するのはとても難しい」としながら、「打者としても投手としても活躍するチャンスはあると思っている」と期待を示した。

マシソンは現在も最速で154キロを計測、戸根との対戦を熱望

「バッティングはとても難しい。ピッチングのほうが簡単。それが私が投手になった理由の1つ」と打者挑戦が簡単なものではないと語ったマシソン。それでも、「彼が持ち前のパワーを駆使してホームランを打つところを楽しみにしている」とエールを送った。

フロリダにある自宅の裏庭には、トレーニングルームやバッティングケージが併設されている。引退してからもトレーニングを継続しているというマシソンは、先日も自宅で投球練習を実施。ストレートは平均で150キロ前後、最速で154キロを計測したという。「オフに戸根がフロリダに来たら、裏庭で投げてあげたいよ」と笑顔で話した。

トークイベントではニューヨークに住む参加者から新しい環境に慣れるためのアドバイスを求められる場面も。カナダ出身でアメリカ、日本と活躍の場を変えてきたマシソンは「新しい環境にチャレンジすることはいい経験になる」とメッセージを送った。

今も戸根とメッセージのやり取りをしているというマシソン。二刀流という「新しい環境」にチャレンジしている元同僚の活躍を、海の向こうから楽しみにしているようだ。

【動画】思い出のユニホームの前で巨人にエールを送ったマシソン氏の現在

【動画】思い出のユニホームの前で巨人にエールを送ったマシソン氏の現在 signature

(鉾久真大 / Masahiro Muku)

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