今オフFAの名捕手・モリーナ 新天地はヤンキース?

ゴールドグラブ賞9度の実績を誇る名捕手ヤディアー・モリーナ(カージナルス)は今オフ、キャリアで初めてフリーエージェントとなる。現在38歳のモリーナは2年契約を希望していることを明言しており、カージナルスが将来の殿堂入り捕手に再契約をオファーする可能性は十分にある。しかし、その一方でカージナルスが世代交代を進めていく可能性も取り沙汰されており、モリーナは来季、別のユニフォームを着ることになるかもしれない。

カージナルスの地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールド記者は日本時間10月21日、読者から寄せられた質問に回答する形式でカージナルスの今後について分析。そのなかで「トニー・ラルーサは本当にホワイトソックスの監督に就任するのか。トニーがヤディをチームに勧誘する可能性はあるのか」という質問に回答した。

グールドは、ラルーサとホワイトソックスのオーナーとのあいだに長年の良好な関係があることを根拠に「彼らがホワイトソックスで再び一緒に仕事をする可能性はある」と回答。ただし、監督就任という形ではなく「若い監督をサポートするような役職につく可能性もある」と付け加えた。

また、「ホワイトソックスにはすでに非常に優秀な捕手がいる」と述べ、ホワイトソックスが昨オフに4年7300万ドルの大型契約でヤスマニ・グランダルを獲得したことを理由に、ホワイトソックスがモリーナの獲得に動く可能性は低いと分析。モリーナは正捕手としてプレーすることを望んでいると見られており、グールドが述べた通り、グランダルがいるホワイトソックスを新天地に選ぶ可能性はゼロに等しいだろう。

そして、グールドがモリーナの新天地の「興味をそそる可能性」として挙げたのがヤンキースだ。ヤンキースでは守備難に加えて打撃不振に苦しんだゲーリー・サンチェスが正捕手の座を剥奪される可能性、さらにはチームから放出される可能性が取り沙汰されており、2年以内のワールドシリーズ制覇を目指すために経験豊富なモリーナを正捕手に迎える可能性があるというわけだ。

これはあくまでもグールドの私見に過ぎないが、興味深いアイディアの一つと言えるのではないだろうか。

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