「しまばらん」漫画作品コンテスト 近藤さん最優秀賞

小西さん直筆のサイン入り色紙を手に喜ぶ近藤さん=島原市役所

 島原市のゆるキャラ「しまばらん」の4こま漫画の作品コンテストがあり、「コロナと戦え!しまばらん」をテーマにした今回の最優秀賞に、市立第二小4年の近藤愛絆(あいな)さん(9)の作品が選ばれた。11月1日発行の「広報しまばら」に掲載される。
 しまばらんは漫画「妖怪ウォッチ」の作者、小西紀行さん(同市出身)が市の名物「かんざらし」をモチーフにデザイン。市が広報紙を多くの子どもたちに読んでもらおうと、しまばらんの4こま漫画掲載を小西さんに依頼し、2017年5月号から毎月掲載している。
 コンテストの実施は3回目で作品は8月に募集。122点の応募があり、小西さん本人が全ての作品を審査した。最優秀賞に輝いた近藤さんの作品は、しまばらんが新型コロナウイルスにおびえながらも勇気を出し、パンチを浴びせて勝つ内容。ユニークなのは応募作中で唯一、せりふも効果音もなく読み手の想像をかき立てていること。11月号に、近藤さんの原画と小西さんがアレンジしたバージョンが並んで掲載される。
 14日、市役所を訪れた近藤さんは「みんなもコロナと闘って頑張ってほしいとの思いを込めた。受賞はうれしい」と感想。小西さんはテレビ電話で「絵で見せるという基本を見せてもらった。『狙ってやった』というせりふと説明をいれなかった工夫はすごい」と講評した。

近藤さんの作品をアレンジした小西さんの漫画(左)、最優秀賞に選ばれた近藤さんの作品(いずれも島原市提供)

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