あすから全国高校陸上大会 長崎県勢14人がエントリー

男子三段跳びで頂点を狙う廣田(長崎日大)=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 陸上の「JOCジュニアオリンピックカップ全国高校大会2020」は23~25日、広島市のエディオンスタジアム広島で行われる。新型コロナウイルスの影響で夏のインターハイが中止となったのを受けて、日本陸連が今季の高校日本一を決める大会として開催。県勢は男女計13種目に14人が出場する。
 実施種目は男女計37種目。種目別に20~40枠の定員が設けられたため、全国から申請された資格記録の上位者しか参加できないハイレベルな大会となる。
 県勢の最有望は男子三段跳びの廣田(長崎日大)と女子やり投げの寺田(諫早)。自己ベストは廣田が15メートル59、寺田が53メートル68で、それぞれ資格記録ランキング1位で臨む。日本一はもちろん、廣田は日本高校記録の16メートル10、寺田は55メートル台を目指してきた。高校集大成の舞台で目標達成なるか。
 廣田、寺田らエントリーした8人の3年生は、これまで県の各種目をリードしてきた。コロナ禍という誰も経験したことのない苦境を乗り越え、3年間のすべてを今季唯一の全国で披露する。
 1、2年生も有望株がそろう。男子で八種競技の池田(諫早農)と400メートルの河内(大村)は、資格記録ランキング10位の自己ベストを持つ。ともに、このところベストの状態ではなかったが、本番で地力が発揮できるよう調整に励んでいる。
 女子で400メートルの小鉢(諫早)と砲丸投げの俵(西海学園)は、自己ベストを更新したばかり。小鉢は55秒台と決勝進出を狙う。男子800メートル、1500メートルの後田(創成館)は、1年生ながら2種目で出場権を獲得。女子400メートルの渡邊(長崎南)は、この種目唯一の1年生出場者となった。
 大学1年生から大学2年生の3月生まれまでが対象のU20日本選手権も同時開催。県勢は昨秋の茨城国体少年男子A100メートルを制した池田成諒(島原高-筑波大)らがエントリーしている。

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