春の高校バレー女子大分県予選特集④ 明確なイメージと高い身体能力を同期した大分国東

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 前回東九州龍谷(東龍)が日本一を飾った全日本バレーボール高校選手権大会(春の高校バレー)の女子県予選が明日24日から始まる。今年は新型コロナウイルスの影響により新チームとなってから真剣勝負の場は少なく、対戦データのない一発勝負となる。第4回は打倒東龍に燃える国東。その思いは強く、万全を期して日本一のチームへ挑戦する。

 

 「今年は新型コロナウイルスの影響があったにも関わらず、自分の考えをこれほど落とし込めた年はない」と語ったのは国東に赴任して6年目となる佐藤優介監督だ。日本一の東龍に勝つために、本気で取り組んできたからこその言葉だ。春先の体育館を使えなかった時期は浜辺で練習し、下半身を強化、ジャンプ力を向上させた。7月の県高校総体以降はブロックシステムの構築を図り、選手に戦術を浸透させた。

 

 3年生は入学した頃から週1度の外部トレーナーの指導を受けてきた。3年間の積み重ねは、パワーとスピードに形を変え、スパイクの威力、レシーブを踏み出す一歩は下級生の比ではない。高められた身体能力を武器に、戦い方が明確になったことで選手に迷いはない。キャプテンの塩月菜々子(3年)は「練習も寮生活も一緒だからこそチームワークは強い。県予選に向けて25人全員の心が一つになった」と歩んできた日々に思いをはせた。

心を一つにして大会に臨む国東

 春の高校バレー県予選の組み合わせが決まってからは、準決勝で対戦するであろう東龍に向けて対策が練り上げられている。これまでの試合映像を見て、フォーメーションや相手の特徴を洗い出して、相手の良さを消し、自分たちの強みを出すすべを得た。佐藤監督は「細かな分析により明確なイメージと考え方のベースは出来た」と話し、試合までの1カ月は体に染み込ませる作業を繰り返した。小野瑞貴(3年)は「高校3年間で一番になるためにここに来た。今回が最後のチャンス。自分たちは成長した。負ける気はしない」とチームの思いを代弁した。

 

 課題は試合の入り方。昨年の大会も県高校総体も東龍と対戦し、第1セットの序盤でリードされ、流れを戻せぬまま敗戦した。「実力のあるチームに序盤にリードされると苦しい。まずは出足。そこをクリアすればフルセットを戦える体力もメンタルもある」(佐藤監督)。大会までの残りの期間で戦術をベースに底上げを図った。塩月は「チームの雰囲気はいい。全員が柱になるという意識を大事にしたい」と強調した。決戦は明日から始まる。

東龍戦に向けて徹底的に対策を練った

(柚野真也)