篠原ゆき子演じる女性警察官・出雲麗音が「相棒」新レギュラーに決定

テレビ朝日系連続ドラマ「相棒season19」(水曜午後9:00)の初回拡大スペシャル「プレゼンス」で初登場した、篠原ゆき子演じる女性警察官・出雲麗音が警視庁刑事部捜査第一課のメンバーに正式加入し、「相棒」の新レギュラーとして名を連ねることが決定した。

誕生から20周年、大人気刑事ドラマシリーズの第19弾として放送されている本作。6シーズン目に突入し、ますます安定感を増す水谷豊と反町隆史のコンビはもとより、これまでシリーズを彩ってきた名キャラクターたちも健在。石坂浩二、杉本哲太、仲間由紀恵など、特命係存続の鍵を握る上層部の面々が暗躍する。

警視庁交通機動隊(通称・白バイ隊員)として職務に励んでいた麗音はある日、仮想国家「ネオ・ジパング」に関連した事件に巻き込まれ、銃撃を受け瀕死の重傷を負うが、なんとか一命は取り留めた。交通機動隊への復帰は困難と見なされた麗音は、本人の希望と警視庁の上層部の“意向”も反映され、異例ながら捜査一課へと配属された。

男社会である捜査一課に女性が加入してくることに、内村完爾刑事部長(片桐竜次)をはじめ、伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)ら現場の刑事は苦い表情。暗にいびるように命じたり、芹沢が麗音をパシリに使ったりと、簡単には歓迎ムードとならない様子。

しかし、持ち前の勝ち気な性格で、伊丹、芹沢らの嫌みもかわしてきた麗音。第2話のラストでは「ネオ・ジパング」に絡んだ事件もひとまずは解決を迎え、自身を襲撃した犯人とその動機も無事判明した。第1・2話では謎に満ちた部分も多かった麗音だが、今後も捜査一課の刑事として伊丹、芹沢のみならず、特命係の杉下右京(水谷豊)、冠城亘(反町隆史)との関わりも描かれていくこととなる。

篠原は「(レギュラー出演を)電話で聞いた後、しばらくは『? ? 相棒ってあの『相棒』?』と事態が把握できず、15分後に、あの『相棒』にレギュラー出演!?とやっと事態を把握し、うれしく思った30分後には早くも緊張で手が震えていました。両親もとても喜んでくれましたし、『相棒』の大ファンである小学4年生のおいっ子が、あからさまに私に優しくなったのも面白かったです」と喜びのコメント。

麗音という役柄について「胸に弾痕という、人に言えないコンプレックスを持っているからこその繊細さと、それが与えてくれた弱者側に対する優しさ、そして新入りだからこそのパワフルさもあるのかなと思います。交通課から捜査一課に異例の異動というのは、いきなり『相棒』にレギュラー出演させていただくことになった今の私の状況と似ているので、共にもがいて、共に成長していきたいです」と演じるキャラクターに共感してるようだ。

「相棒」シリーズについて、「祖母の家に行くと99%『相棒』の再放送がテレビに映し出されていて、それをみんなで見たのを覚えています。『やっぱりこの人が犯人じゃない?』とか『あ、違うわ、やっぱりこの人だわ!』という祖母の副音声付きで、なんだか愉快な時間でした。好きなエピソードを選ぶのは難しいですが、season16・最終話の『容疑者六人〜アンユージュアル・サスペクツ』はレギュラー陣6人が容疑者という、まさかの話でワクワクしたし、笑いました。Season17・初回の『ボディ』も、家族内で泥仕合して追い詰められていくのが滑稽で面白かったです」と家族とのエピソードとともに、本作への思い出を披露。

そして、水谷との共演について「水谷さんは右京さんのように天才的な方な気がします。やっぱり最初はすごく緊張して、特に初日はまともに目も合わせられませんでした。でも、私が緊張と力不足でNGばかり出してしまった時も『大丈夫、大丈夫』と小さい声で声をかけてくださったり、やっとOKテークが撮れた時は『おっけ〜い♪』と少しおどけた声で、肩をポンとたたいてくださったりました。シーンで共演しないゲスト出演の方にも毎回『〜役の方ですね、よろしくお願いします』と丁寧にごあいさつされています。そういうふうに『相棒』ワールドを作り上げる時間を、一人一人がとにかく楽しんでほしいという水谷さんの思いが伝わってくるにつれて、私も安心感に包まれて落ち着いてきました。緊張は徐々に溶けてきましたが、日を重ねるほどに水谷さんの偉大さが身に染みています」と尊敬の気持ちが込めて語った。

反町に関しては「反町さんは、天性のカリスマ性や才能の影で、実は他人には見せない努力をものすごくされてるいるのではないかと思います。カットの声がかかった後に、優しい目でうなずいてくださり、その瞬間すごくホッとしたのを覚えています。あと、普段カッコいい反町さんの、おちゃめな一面も発見してうれしくなりました。先日、待ち時間に水谷さんの椅子に差し入れのお菓子を反町さんが二つ置いていって、そのあと水谷さんがそれを目にして不思議そうにしてたので『反町さんが置いていかれましたよ』と言ったら、『ソリ(反町)は自分が二つ食べたい時は、僕にも無理やり二つ食べさせようとしてくるんだよな〜』といたずらそうに笑いながら言っていて、それが本当の相棒みたいで面白かったです」と2人の素顔がうかがえる様子を明かした。

最後に「長く放送されている作品なので、新しい自分は入りにくい雰囲気があるのかなと思いましたが、そんなことは全くなく、キャスト・スタッフの皆さん共に温かく迎え入れてくださいました。スタッフの皆さんも『私、麗音さんっていうキャラクター好きです』と声かけてくださったり、すれ違いざまにポンっと肩をたたいてくださったり…。精神的にたくさん助けていただいていて、本当に感謝しています。『相棒』でたくさんの人を楽しませたいという共通のゴール、そして水谷さんの『作る側も楽しもうぜぃ!』に現場全体が賛同しているのを感じます。早く皆さんに恩返しできるよう、未熟者ながら精いっぱい体当たりで頑張りますので、どうぞこれからよろしくお願いいたします!」とアピールし、本作に寄せる熱い思いを伝えた。

「相棒」史上、初めて“捜査一課の女性刑事”としてレギュラーで名を連ねることになった麗音。今後、麗音というキャラクターがどんな活躍を見せ、『相棒』ワールドにどのような彩りを与えていくのか、今後の展開にますます期待が高まる。

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