黒木華、高杉真宙、竹原ピストルらが「コールドケース3」にゲスト出演

吉田羊が主演する、WOWOWプライムで12月5日スタートの「WOWOW開局30周年記念 連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」(土曜午後10:00)に、黒木華、高杉真宙、駿河太郎、竹原ピストル、水野美紀、宮沢和史が出演することが明らかになった。

同ドラマは、ジェリー・ブラッカイマーとメレディス・スティーム製作総指揮で、2003~10年までアメリカ・CBSで放送され高視聴率を記録した、人気海外ドラマの日本版リメークの第3弾。吉田扮(ふん)する石川百合が率いる神奈川県警捜査一課チームの結束力は更に高まり、彼らの捜査によって、闇に葬られた悲しき未解決事件の真実が次々と明らかになる。

第7話のタイトルは「思い出の渚」。死後数十年経過した少女の人骨が橋のたもとで発見され、百合たちが駆け付ける。少女には、死因とは異なる骨折の跡が複数あり、虐待されていた可能性が浮上する。当時の担当医師を訪ねると、50年以上も前にチャイナドレスを着た母親が幼い娘を連れて診察にやって来た際、娘への暴力を止められずに悩んでいたと証言。母親の名前は満智子、娘の名前は渚だという。その後、白骨遺体の複顔画像を公開したところ、画像の少女を知っているという女性記者・田島岬が捜査一課を訪ねてくる――。満智子を黒木、手がかりとなるペンダントの持ち主・潮見敏夫を高杉真宙、満智子の夫である遠藤勇治を駿河が演じる。

黒木は「今回過去パートを演じたので、8mmや16mmフィルムでの撮影など、時代感が本編の中で表現できて面白かったです。セリフ回しも、やっぱりどこか時代感を表わしているような感じがしました」と振り返り、「満智子と夫は複雑な関係性にある役柄だったのですが、駿河さんとご一緒できてすごく楽しかったです。現代パートを演じる、吉田羊さんや永山絢斗さんとはお芝居をあまりご一緒できなかったので少し残念ですが、その分、出来上がったものがどういうふうになっているのかを見るのがとても楽しみです。ストーリーの謎がどんどん解き明かされていくところや、子どもたちがどういうふうに登場して成長していくのかを含め、注目して見ていただけたらと思います」とコメント。

「段々と学生役が減り社会人役をやらせていただけるようになり、今回は特に黒木華さんや駿河太郎さんと大人のセリフを言い合うシーンが多かったので、緊張しましたがとても楽しい現場でした」と喜ぶ高杉は、「この1960年代という時代感がとても好きで、車、ファッション、ロケーションすべてが時代を感じさせてくれて、さらに海辺での16mmフィルムの撮影もワクワクしました」と明かし、「すれ違いや行き違いで運命が狂わされた人たちの話で、きっと悪い人は誰もいなかったんだろうと思いました。この悲しき事件の中で正義感を感じていただけるように演じました」と感想を語った。

出演オファーを受けた際、妻役が黒木だと聞いてすぐに快諾したことを明かす駿河は、「同じ関西出身ということもあって待ち時間にいろいろお話をしたり、思っていた通りの飾らないすてきな方だったので、一緒の作品でお芝居できたのがうれしかったです。高杉さんは一緒のシーンこそ多くなかったものの、すごく好青年だと思いました。また、スタッフの皆さんのチャレンジングな意欲を現場で感じられて気合が入りました。今回は時代背景がすごく古い設定なので、『まだこんなの残っているんだ(笑)』ってくらい、かなりアンティークな車を運転させていただきましたので、ひそかに注目していただけるとうれしいです」と見どころもアピールしている。

一方、竹原と水野が登場するのは、第8話の「汚名」。ある夜、百合の留守番電話に、チームのメンバーである立川大輔(滝藤賢一)からのメッセージが残された。駐車場で車の事故を起こしたという。受話器越しの立川の様子が何かおかしいと思った矢先、「俺は人を殺しちまったかもしれない」と言って電話が切れる。百合は駐車場にすぐに駆け付けるが、すでに立川の姿はなく車内には空の酒瓶が転がっていた。立川の家に行くと、部屋はゴミ屋敷のように荒れていて、テーブルには5年前に起きた、大倉山の放火事件の現場写真が置かれていた。その事件とは、アルコール中毒で仕事もせず、荒んだ生活を送る灰原拓郎(竹原)が、元妻・真辺由紀(水野)に離婚されたことを恨んで息子2人を呼び出し、家に放火して焼き殺したという、世間を騒がせたものだった。しかし、事件から5年経った現在、自身の無罪を主張し続けた拓郎が刑務所で首をつって自殺したことから事件は一転する。

竹原は「今回はとにかく“グッ”と気持ちをこめる芝居が多かったので、日数的には決して多くはないのですが一日一日がへとへとになりながらも、いい意味で集中できたかなと思っております。香盤表を見てアクション俳優さんが演じてくださると思っていた火事のシーンを僕自身がやることが多くて、少し動揺した部分は正直ありました(笑)。でもこんな経験は初めてだったので、こういうふうに火事のシーンは作られていくんだなと感心したり、スタッフの皆さまの動きにくぎ付けになりました」と苦労した部分もあったようだが、「守下(敏行)監督からのお芝居のアドバイスが、ほとんど擬音だったのが印象深いです(笑)。寝る前に思い出し笑いしました。いつも監督自身が一番ワクワクしていて興奮されている、それがこっちに伝染してくるというすてきな監督でした」と充実した時間を過ごした様子。また、「滝藤さん演じる立川との取調室のシーンは、エネルギーとエネルギーのぶつかり合いだった気がしています。われを忘れるぐらい集中してできたかなと、われながら思っておりますので、皆さんにも注目していただけますとうれしいです」と期待を寄せた。

また、第8話には、シリーズを通して登場している百合と近しい検事・大江嗣久役の宮沢和史も再登場する。

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