有村架純は普段も“姉ちゃん”!?「弟たちが早く会いたいと言ってくれてうれしい」

有村架純が主演を務める10月27日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「姉ちゃんの恋人」(火曜午後9:00=関西テレビ制作)の初回放送を前に、有村と、有村演じる安達桃子に心ひかれていく青年・吉岡真人を演じる林遣都が取材会に登壇。作品の見どころや撮影秘話などを語った。

同作は、有村が主演を務めたNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の脚本を担当し、2019年には紫綬褒章を受章した岡田惠和氏が手掛けるオリジナルドラマ。ハロウィーンからクリスマスにかけて、女手ひとつで弟3人を養う主人公・桃子と個性豊かな登場人物たちが繰り広げる、恋と家族を描いたラブ&ホームコメディーだ。

脚本家の岡田氏が有村、林を考えながら“当て書き”したそうで、有村は「演じながらいろいろな発見があるんですが、生命力あふれる女性だなと感じます。桃子の背負うものってすごく大きいし、一生懸命に力込めながら生きているんですけど、それを感じさせずに笑い飛ばして生きているのは、私も桃子と走りながら勇気をもらう一面だなと思います」と役柄の魅力を説明。

林も「岡田さんの作品に参加するのは俳優人生において一つの目標でしたし、有村さんともご一緒してみたかったので、このお話をいただいた時は本当にうれしかったです。真人はある出来事をきっかけに心に傷があるんですけど、根本には美しさや優しさがあって、周りの人たちを常に大切に思って日々一生懸命に生きている、とにかく優しい人間です。20代最後に岡田さんから当て書きの役をいただいたことは、俳優人生において、この上ないプレゼントだと受け取っているので、真人の優しさなどが伝わるように心を込めて演じていきたいと思います」と作品に臨む覚悟を語った。

今回が本格的には初共演となる2人。お互いの印象について「人の心にスーッとなじむ声色というか、表現がとても心地よくて、本当に稀有な役者さんだなと思っています。でもうちに秘める熱量はすごく感じますし、魂のこもった役者さんだなと思いました」(有村)、「とにかくすてきな女優さんですし、尊敬しています。現場での佇まいやスタッフの皆さんへの接し方など全てが素晴らしくて、今回ご一緒する前から抱いていた素晴らしい女優さんという印象がさらに強くなりました」(林)とそれぞれ明かした。

現場の雰囲気を聞かれた際に、有村が「みんなが輝いてほしいなと思っていて、私のお芝居で相手のことを立たせることができたら、こんなに幸せなことはないと思っています。キャストの方もスタッフの方も、この現場に参加してよかったなと思ってもらえるように一生懸命取り組んでいます」と現場に参加する際に心掛けている信条を語ると、林も「まさに桃子といるシーンはみんな輝いていると思います」と有村の作り出す空気感に感嘆したようだった。

桃子の弟を演じるKing & Princeの髙橋海人らについて有村は、「初めてお会いした時にはすごく緊張されていて、まずは緊張をほぐそうとコミュニケーションを図りました。今では皆さん本当に楽しそうに現場にいてくださって、撮影の合間にはセットに置いてあるトランプゲームで遊んでいる時もありますし、早く会いたいと言ってもらえるので、それが姉ちゃんとしては本当にうれしいです」と姉目線で見守っているようで、「お芝居の経験もまだあまりない方もいらっしゃいますが、そんなこと関係ないくらい一生懸命現場に取り組んでいらっしゃいますし、私自身3人にお芝居で引っ張っていただくこともあるので、良い相乗効果で安達家は完成してきているのかなと思います」と仲良し姉弟の関係ができていることを伺わせた。

最後に「キャラクターたちが輝いていく姿をぜひ見守ってほしいなと思いますし、岡田さんが描かれた愛くるしいキャラクターを愛していただけたらと思います。とても見やすい作品になっていると思いますので、気楽に肩の力を抜いてご覧になっていただければと思います」(有村)、「今の世の中の生活を描いている作品なので、自分自身も日常を感じながら演じないといけないと思っていますし、大事に大事に演じていきますので、見ている方も大切に見ていただけたらと思います」と視聴者にメッセージを送った。

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