鹿児島県内不登校最多2703人 いじめ1万件超

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 鹿児島県教育委員会は22日、2019年度の児童生徒の問題行動などの調査結果を公表した。公立学校で小中高校生の不登校は過去最多の2703人に上り、このうち小中学生が1977人を占めた。いじめの認知件数は1万259件で、前年度と比べ2643件増え、6年ぶりに1万件を超えた。県教委義務教育課は不登校の増加について「ゲーム依存や親子関係、生活リズムの乱れなど要因が複雑化している」と分析している。

 同課によると、不登校の内訳は、小学校466人(前年度比39人増)、中学校1511人(同15人増)、高校726人(同30人減)で、児童生徒全体に占める割合は1.67%。理由は「無気力、不安」が最も多く、「友人関係をめぐる問題」「生活リズムの乱れ、遊び、非行」などが続いた。

 18年度から小中学生が増加しているのが特徴。県教委は、本年度から会員制交流サイト(SNS)相談の期間延長やスクールカウンセラーの派遣回数を増やすなど体制を強化している。

 いじめの内訳は、小学校が7794件(前年度比2358件増)、中学校1925件(同385件増)、高校506件(同106件減)、特別支援学校34件(同6件増)だった。

 内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が66.4%で最も多く、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり蹴られたりする」が19.7%で続いた。高校では、パソコンや携帯電話での誹謗(ひぼう)中傷が目立った。

 いじめ確認の端緒は「アンケート調査など学校の取り組み」が59%で、解消率は89.5%(前年度比1.5ポイント減)。同課は「ささいな事案も拾い上げ、問題解決につなげている」などとした。

 暴力行為は56件増え197件、自殺は6人だった。同課は自殺について、いじめ防止対策推進法で定める重大事態には該当しないとしている。