ひぐち、浦上まるみつ閉店 長崎・浦上駅前火災で全焼

 長崎市のJR浦上駅前で17日に発生した火災で全焼した岩川町の飲食店「割烹(かっぽう)ひぐち浦上本店」とパチンコ店「浦上まるみつ」が22日、閉店した。運営するひぐちグループによると、復旧は困難と判断した。同グループが運営し、両店に近い「まるみつニュー店」も火災の影響を受け閉店した。
 「ひぐち」は1955年、「浦上まるみつ」は58年、それぞれ前身の店舗が現在地で開店。「ひぐち」はホームページに「不本意ながらこのような形での閉店となり、ご迷惑をお掛けすることを深くお詫(わ)びします。65年間、誠にありがとうございました」とのコメントを掲載した。
 「浦上まるみつ」の常連だったという70代女性は「店員さんとも仲良くしてもらって、いろんな思い出がある。寂しくて涙が出る」と話した。
 火災は17日午後0時半ごろ発生。両店が入る建物など3棟が全半焼した。現場の安全を確保できていないため、まだ実況見分ができていない。市消防局は管内にある木造建築の飲食店と遊技場計215カ所に注意喚起の文書を22日付で発送した。


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