竹中工務店、清水建設、戸田建設/CEATECで3社長が講演/先進技術をPR

©日刊建設工業新聞社

23日までオンラインで開催されるIT関連の総合展示会「CEATEC2020 ONLINE」に出展している竹中工務店と清水建設、戸田建設の各社長が21日、自社の取り組み内容を講演した。超スマート社会「ソサエティー5・0」への対応や、ニューノーマル時代を見据えた将来の街づくりを展望。その実現に向けた技術開発の動向などを紹介した。

◇ビッグデータフル活用が鍵に/竹中工務店の佐々木社長

竹中工務店の佐々木正人社長は、高度なIoT(モノのインターネット)と人工知能(AI)を駆使したスマートビル「EQ House」や、SNS(インターネット交流サイト)のビッグデータを活用した街の状態可視化ツール「ソーシャルヒートマップ」、人流ビッグデータを用いた空間改善・行動変容の事例、建設ロボット活用・開発状況などを紹介。ソサエティー5・0に向けた街づくりの推進に意欲を見せた。

これらを実現するには「業界の枠組みを超えたビッグデータのフル活用が鍵になる」と強調。オープンイノベーションの必要性にも触れ、IoTセンサーやAIなどの専門企業、スタートアップ企業などに向け「業界を超えて共に取り組もう」と呼び掛けた。

◇デジタルゼネコンとしての活動加速/清水建設の井上社長

清水建設の井上和幸社長は、スマートシティーの先行モデルとして東京・豊洲で取り組む複合開発(豊洲6丁目4-2、3街区プロジェクト)を紹介。プロジェクトで整備する「豊洲MiCHiの駅」が次世代モビリティやロボットによる物流サービスなど、先端テクノロジーを駆使した新規サービス事業の実証場になるとし、「企業と連携し新たなにぎわいと価値づくり、新規ビジネス創出につなげたい」と話した。

次世代の街づくり関連技術として、デジタルツインを活用した快適なオフィス環境、災害時の避難誘導、エネルギーマネジメントなどの事例も紹介。建設ロボットの開発状況なども説明した。井上社長は「デジタル技術で街づくりに貢献する『デジタルゼネコン』として活動を加速させていく」と力を込めた。

◇スマートエネルギーコンプレックスシティー実現へ/戸田建設の今井社長

戸田建設の今井雅則社長は、都市機能を集約しネットワークで接続する都市構想「スマートエネルギーコンプレックスシティー(SECC)」を中心に、インフラや建築、街づくりの在り方を提案した。

SECCの複合機能の一つにスマートオフィスを挙げ、「現在進行中の新TODAビル計画で具現化していく」と説明。病院建設の強みを生かしたスマートホスピタル構想、同社の成田PC工場をスマートファクトリーに再生するプランなども紹介した。

洋上風力発電や地熱利用など再生可能エネルギーを中心としたエネルギーのスマート化などにも注力。「SECCは必ず実現したい。2030年に向けた街づくりの取り組みを通じ社会貢献も果たしていく」と決意表明した。

佐々木社長
井上社長
今井社長