美東中、集大成の迫力演奏 県吹奏楽コンテスト グランプリ 57人一丸 25日、感謝の定演

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 【沖縄】沖縄市立美東中学校吹奏楽部が4日に開かれた県吹奏楽コンテストの中学校大編成の部でグランプリを受賞した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、例年九州大会への派遣校を決めるコンクールは中止になったが、代替大会のコンテストで総勢57人の部員が無観客の舞台で気迫のこもった演奏を響かせた。25日には関係者のみの定期演奏会が開催される予定で「感謝の気持ちを込めて演奏を届けたい」と意気込んでいる。

 コンクールの金賞常連校の同校は、九州大会への出場を目標に毎日の練習に励んでいた。その最中の新型コロナウイルスの感染拡大だった。臨時休校や緊急事態宣言での自粛要請など、練習できない日々が続いた。指導者の大城あやの教諭は「演奏する場もないかもしれない状態でスタートした」と振り返る。

 練習時は検温や換気、3密を避けることを徹底。短期間でも曲の完成度やチームの結束力を高めようと、3年生は何度も話し合いを重ねた。合奏リーダーの白附(しらつき)みなみさん(14)は「休校や自粛で、積み上げてきた練習が何度もゼロになったが、3年生がリードして最後まで練習を続けた」と話した。

 コンテストは宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で開かれ、審査員のみが各団体の演奏を見届けた。美東中は交響曲第1番「アークエンジェルズ」(フランコ・チェザリーニ作曲)を演奏。九州大会の夢はかなわなかったが、部員たちは「楽しんで演奏できた」と達成感をにじませた。

 1年生の時から誰一人欠けることなく部活を続けた3年生は、定期演奏会が最後の舞台となる。部長の仲尾次ほのかさん(14)は「保護者など支えてくれた人たちに感謝を伝える演奏会にしたい」と、練習に励んでいる。 (下地美夏子)