ホンダF1、ポルトガルで11戦連続表彰台を目指す「初開催地に向けシミュレーションで入念な準備」と田辺TD

 2020年F1第12戦ポルトガルGPは、F1初開催となるポルティマオのアルガルベ・サーキットで行われる。

 かつてF1テストが開催されたことはあるものの、どのチームにとっても本格的にアルガルベを走るのは今週末の金曜が初めてとなる。

2020年F1第12戦ポルトガルGP コース下見をするアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 ホンダはポルトガルGPがかつて開催されたエストリルでの経験は持っており、エンジンマニュファクチャラーとして優勝も飾っている。

 2020年シーズンここまで、10戦連続で表彰台を獲得しているホンダは、「残り6戦もこの勢いでいい結果を出せるよう、全力を尽くします」とポルトガルGPのプレビューリリースにおいてコメントしている。

 ホンダF1の田辺豊治テクニカルディレクターは、初開催地であるアルガルベでの戦いに備え、入念な準備を行ってきたとして、前戦までの良い流れを維持し、好結果を出したいと語った。

「F1グランプリ第12戦が行われるポルトガル・アルガルベ・サーキットは、第9戦のムジェロ・サーキットと同じくF1初開催となるサーキットです。リスボンから南へ約300km、ポルトガルの南西端に近いアルガルベ地方の丘陵地帯に2008年に建設され、全周に渡ってアップダウンの繰り返しがあるのが特徴のサーキットです」

「当然、過去の走行データがありませんのでシミュレーションを元にチームとともに入念な準備を重ねてきました」

「同じくハイブリッドレギュレーションでの初走行となった今シーズンのムジェロやニュルブルクリンクでの経験も生かしながら、金曜から更にセットアップの最適化を進めていきます」

「ここ数戦、アストンマーティン・レッドブル・レーシング、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2チームともにいい走りを見せていますので、今週末も是非その勢いを維持していきたいと思っています」

「私自身としては、ポルトガルでのレースはエストリル・サーキットで行われた1990年以来になります。その際には(アイルトン・)セナ選手が2位、(ゲルハルト・)ベルガー選手が4位でした。今回もそれに負けないような結果を残せるよう、チーム一丸となって挑みます」

2020年F1第12戦ポルトガルGP木曜 アルファタウリがピエール・ガスリー車でピットストップ練習

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