「サクラサイト商法」被害防ぐ コンビニ店長に感謝状

山下署長(右)から感謝状を受け取った朝山さん=川棚署

 川棚署は21日、メール交換サイトに誘導して利用料をだまし取る「サクラサイト商法」の被害を未然に防いだとして、長崎県東彼川棚町百津郷のファミリーマート川棚百津店の朝山里香店長(50)に感謝状を贈った。
 同署によると、朝山さんは今月5日、来店した60代女性が、プリペイドカード式電子マネー15万円分を購入したのを不審に思い、声を掛けた。女性は「大丈夫」と立ち去ろうとしたが、朝山さんは隣にある同署に出向いて相談。駆け付けた署員が説得し、電子マネーの使用を防いだ。
 女性は、自身の携帯電話に届いた「役者をしている20代男性」を名乗るメールに返信し、6月ごろからやりとりしていた。有料サイトに誘導され、利用料として電子マネー数十万円分を購入していたという。女性の希望で立件は見送った。
 山下勝宏署長から感謝状を受け取った朝山さんは「多額の電子マネー購入者には声を掛けている。嫌がられることもあったが、めげずに声掛けしたことで、大切なお金を守ることができてよかった」と話した。

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