『スマート・スクール・SASEBO推進室』新設へ 佐世保市教委「大きな変革に対応」

 全ての小中学生に1人1台のパソコン端末を整備する国の「GIGAスクール構想」を受け、佐世保市教委は22日、教育のICT化を進める「スマート・スクール・SASEBO推進室」を11月に新設する方針を明らかにした。
 市議会文教厚生委の協議会で説明した。
 市教委は、公衆無線LAN「Wi-Fi」がない場所などでも通信ができる端末を採用。来年1月から市内の学校への配備を始め、3月までに全ての児童生徒に行き渡るよう計画している。
 これに合わせ、市内の教育現場でICTを活用する方向性をまとめた「スマート・スクール・SASEBO構想」を既に策定。小規模校の教育の質向上や不登校の子どもの支援、教職員の働き方改革などを実現するために推進室の設置を決めた。
 学校教育課や市教育センターなどで関連業務を担当している11人が兼務する。GIGAスクール構想やICT教育に関する窓口として、教育コンテンツ作りや保護者への説明などにも取り組む。西本眞也教育長は「しっかりとした組織をつくり、今までにない教育の大きな変革に対応する必要がある。スピード感を持って進めたい」と述べた。

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