ジャンルを“越境”するマキタスポーツ、10年分の評論集。「越境芸人 増補版」発売

芸人・ミュージシャン・役者・文筆家と、ジャンルを“越境”しながら活動を続けるマキタスポーツによる、渾身(こんしん)のセルフマネジメント論にして、10年分の評論集「越境芸人 増補版」が11月5日に発売される。

本書は、雑誌「TV Bros.」でおよそ8年にわたって連載されたコラムを1冊にまとめ、2018年に刊行された著書「越境芸人」の“増補版”。アフターコロナにおけるエンターテインメントの在り方、表現の主体性と客観性、そして個人に求められるニューモードについてなど、新たな提言を書き下ろした新作コラムを追加している。

文明社会は、ルールの網の目をどんどん細かくしてきています。これは、新たな常識を作るというより、それまでの“常識の強化”です。気にしなくてはいけないことは右肩上がりに増えます。精度を上げるのはマストであり、なるべく傷つく因子を取り除いて行いに励む。それが正義なのです。でも、人間の「悪性」はどこにいくのでしょうか? (前書きより)

さらに、アイドル歌手から俳優まで、あらゆる分野でトップに立ち、近年は公演や映画のプロデュースを手がけ、表舞台と裏方を行き来する“越境”のスペシャリスト、小泉今日子との特別対談を巻末に収録。

【著者プロフィール】

マキタスポーツ
1970年生まれ。山梨県出身。芸人、ミュージシャン、役者、文筆家。2012年の映画「苦役列車」で第55回ブルーリボン賞新人賞、第22回東京スポーツ映画大賞新人賞をダブル受賞。著書に「決定版 一億総ツッコミ時代」(講談社文庫)、「すべてのJ-POPはパクリである 現代ポップス論考」(扶桑社文庫)、「アナーキー・イン・ザ・子供かわいい “父親に成る”ということ」(アスペクト)がある。

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