日本ユニシス・静岡電鉄など、新たなMaaS導入に向けた実証実験で使用するアプリ「しずてつ MapS!」をリリース

持続可能なまちづくりの実現をめざす地域コンソーシアム「静岡型MaaS 基幹事業実証プロジェクト」と日本ユニシス株式会社、静岡鉄道株式会社は、地域の暮らしの利便性を最優先にした新たなモビリティサービス(MaaS)の導入に向け、2020年11月1日~12月25日まで実証実験を実施する。併せて、3者は同実験で使用するMaaSアプリ「しずてつ MapS!」をリリースした。同実証実験は、自家用車の運転者に運転データを取得できる機器を無償で貸与し、車内のシガーソケットに挿してそのまま運転してもらう。装着されたデバイスから運転技術を確認できる運転スコアが算出され、月に1度スコアリング報告書を参加者に送付する。多様なモビリティデータの取得・分析・可視化を通じて、データ利活用の可能性を探るとともに、交通・まちづくりの施策へ活用する。また、AIオンデマンド配車システムを用いて、乗降場所を自由に決められるタクシーの良さと、乗り合うことで安価に運行できるバスの良さを組み合わせた旅客サービスで、ファースト・ラストワンマイルを補完するほか、移動サービスの新たな収益源としての可能性を検証するため「草薙のりあい号」「庵原のりあい号」を活用した商品宅配サービスを実施し、客貨混載サービスの需要・課題を把握する。さらに、静鉄電車の主要5駅(新静岡駅、県総合運動場駅、草薙駅、狐ヶ崎駅、新清水駅)のホームにセンサーカメラを設置して、リアルタイム混雑状況と過去の利用状況から算出した快適乗車予報(混雑予測情報)を、スマートフォンアプリ 「しずてつ MapS!」、主要5駅の駅構内に設置するデジタルサイネージ、しずおかMaaSホームページにて提供する。駅利用者は、静鉄電車の主要5駅の駅構内に設置するデジタルサイネージに表示された二次元バーコードを、スマートフォンアプリ「しずてつ MapS!」で読み込み、デジタルクーポンを取得。協力店(飲食店・小売店等)で支払時にクーポン画面を提示して利用してもらう。他方、しずてつ MapS!の主な機能は以下の通り。

なお、同プロジェクトは昨年に引き続き、国土交通省・経済産業省が行う事業に選定されている。

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