<レスリング>【特集】小学生~高校生の強化大会を開催、完全復活目指して一歩踏み出した神奈川県協会

全国少年少女選手権へ向けて試合経験を積んだキッズ選手

 新型コロナウィルスの感染拡大によって活動が停止していたレスリング界も、全国で、そして各都道府県で活動が再開されつつある。

 神奈川県協会では、コロナ禍で様々な大会の機会を奪われてしまったレスラーのため、10月11日に逗子アリーナ体育館で強化目的の大会を行った。11月開催が決まった全国少年少女選手権(20~22日、東京・代々木競技場第1体育館)に出場する小学5・6年生、今年は大きな大会がなくなった中学生、新人大会に向けて経験を積みたい学年別に分けた高校生の3つのカテゴリーを設け、全91名の選手が熱戦を繰り広げた。

 県内には、まだ施設を使用できないクラブもある中、久しぶりに集うレスラー仲間との交流に選手の表情は明るく、全国レベルの選手同士による熱い闘いも見られた。

 感染防止対策にも細心の注意を払った。小中学生については、引率保護者は1人限定とし、試合会場である1階フロアへは、役員、審判員、選手、セコンドのみ入場。メディカルチェックは、マット上に整列することなく、観客席にて監督が所属ごとに行うなど、感染防止は最優先事項だった。

 開始式であいさつした粟田敦会長は「コロナと共存しながら、少しずつ動き出さなくてはいけない」と、来年のJOCジュニアオリンピックの開催に向けて県内の結束を強く望んだ。同県の選手強化活動は、一歩踏み出した。(写真提供=神奈川県協会)

《強化大会・成績一覧表》《同トーナメント表》


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