石岡官製談合 市課長と元社長再逮捕 プール管理業務2件 入札情報漏えい容疑

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石岡市役所の捜索を終え、押収資料を運び出す捜査員ら=23日午後7時34分ごろ、同市石岡

石岡市が発注した業務の入札を巡る官製談合事件で、別の市発注の業務でも業者名や予定価格を漏らしたとして、石岡署と県警捜査2課は23日、官製談合防止法違反の疑いで、市教委参事兼スポーツ振興課長、大久保英明(57)=同市鹿の子、ビル管理会社「アンテック」元社長、矢吹泰俊(64)=同市八軒台=の両容疑者を再逮捕した。県警は両容疑者の認否を明らかにしていない。県警は2人の間で利益供与がなかったか追及する。

再逮捕容疑は共謀し、2018年5月16日に指名競争入札があった石岡市八郷総合運動公園プール(同市野田)と石岡海洋センタープール(同市染谷)の2件の管理業務委託について、同10日ごろ、大久保容疑者の自宅で、非公開の指名業者7社と予定価格をそれぞれ大久保容疑者が矢吹容疑者に伝えた疑い。

同課によると、八郷総合運動公園プールの管理業務委託は、予定価格568万円に対し、アンテックが420万円で落札した。落札率は73.9%。石岡海洋センタープールは、予定価格348万円で、八郷プールと同じ7業者が参加し、アンテックとは別の市内業者が272万円で落札した。価格はいずれも税抜き。見積もりは2件ともアンテック以外の業者が作成した。

矢吹容疑者は同5月上旬ごろ、大久保容疑者にこの2件の予定価格と業者名を教えるよう電話で打診。大久保容疑者は、同市の指名選考委員会で価格や業者が決まった後の書類を矢吹容疑者に手渡したという。

県警は23日、市役所本庁舎と八郷総合運動公園の事務所を捜索し、関係資料を押収した。

水戸地検は同日、18年10月の石岡運動公園体育館メインアリーナダクト内の清掃業務委託に関する指名競争入札で、非公開の指名業者7社をアンテック側に伝えて同社を落札させたとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪で大久保容疑者を、同妨害の罪で矢吹容疑者を、それぞれ起訴した。