北品川の古民家をコワーキングスペースに 京急が改修、カフェ備え冬開業

築90年とされる古民家を改修した「SHINAGAWA 1930」

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は22日、京急線品川駅近くに連なる築90年の古民家5棟を改修し、複合施設「SHINAGAWA 1930」として順次オープンすると発表した。まずは2棟をコワーキングスペースやカフェとして今冬に開業する。

 1930(昭和5)年の建築とされる木造2階建ての古民家5棟(延べ床面積約450平方メートル)は、同線品川駅徒歩10分、北品川駅からは同4分に立地。物件を買い取った京急がコミュニティー拠点として再生させる。施設全体の運営は京急グループのRバンク(東京都)が担う。

 コワーキングスペースは、日中に会員企業の社員や起業家らに提供し、夜間や土休日はイベント開催などで活用する。カフェはさまざまな職種の店長が日替わりで切り盛りし、客と地元住民の交流を手伝う。残る3棟の概要と開業時期については今後決定する。

 京急の担当者は「オフィスや商業だけではない品川の魅力を守り、伝えたい」と話している。

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