パワフルなのに静か、象印の空気清浄機は基本を抑えた優等生

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象印マホービンは、炊飯器や電気ポットが有名な家電メーカーですが、意外と知られていないのが空気清浄機。象印マホービンが空気清浄機を発売して2020年で25年目という、長く開発してきているメーカーなんです。

そんな象印マホービンが10月1日に発売した空気清浄機「PU-AA50」は、とても「真面目で実直」な同社らしい製品。価格はオープン、推定市場価格は40,000円前後(税別)です。オンラインのプレス向け説明会からレポートします。

二重反転プロペラファンで風の制御を効率化

の大きな特徴は、二重反転プロペラファンを搭載しているところ。

フィルターろ過タイプの空気清浄機は、部屋の空気を取り込むためにファンを内蔵しています。一般的な空気清浄機はプロペラ式とよばれる扇風機のようなファンを1枚搭載しているのですが、この形ではファンの回転で生まれた風も、ファンの回転方向に渦を巻いてしまいます。気流が拡散し、効率的な空気の誘引ができません。一方、ファンを2枚配置し、各ファンを逆方向に回転させる「二重反転プロペラ」は、空気の直進性が高く、効率よく風を生み出せるそうです。

効率的に風を起こせる二重反転プロペラのメリットは2つ。

1つは風のパワフルさ。フィルター式の空気清浄機は、基本的には本体に取り込んだ空気を浄化して排出するため、重要なのは最初に部屋の空気を効率的に本体へ取り込むこと。PU-AA50は直進性の高い風を作ることによって、天井まで届くパワフルな風を生み出します。パワフルな風ということは、パワフルに風を吸引するということでもあります。スペック上では毎分5.2立方メートルの風量で、8畳の部屋を約12分で清浄化できる能力を持っています。

もう1つのメリットは静音性。PU-AA50は二重反転プロペラによって、羽根の回転数が少なくても強い風を生み出せるようになりました。このため、標準(最大風量)モードで39dB、静音モードでは19dBという、リビング設置型の空気清浄機としてはかなり静音性の高い製品になっています。空気清浄機は365日、24時間つけっぱなしにすることもある家電なので、この静音性は魅力的です。

360°全方向から空気を取り込むフィルターは約2年メンテナンスフリー

PU-AA50は、360°全方向から吸引できる4面フィルターを採用しています。しかもフィルターを本体下部にセットする構造なので、床上30cm、全方向から部屋の空気を吸引できます。象印によると、床上30cmというのは大人よりデリケートな小さい子どもやペットの生活空間。また、花粉やダニのフンをはじめとするハウスダストなど、目に見えないけれど重い粒子が溜まりやすい空間でもあるそうです。

フィルター素材として利用しているのは、東レの高性能静電メルトブロー不織布トレミクロン。これは3層構造になっているフィルター材で、さまざまな浮遊粒子の除去はもちろん、除菌や脱臭にも効果を発揮します。フィルターは2年を目安に交換(別売)するだけのメンテナンスフリー。

一般的な空気清浄機の交換フィルターは半年や1年が交換目安ということが多いのですが、2年間メンテナンスフリーというのはなかなか魅力的です。象印は、PU-AA50に使用しているフィルターは広げると長さ約19.5mと巨大であり、このため目詰まりや劣化するまでの期間が長いと説明しています。

「空気をパワフルに吸ってキレイにする」――基本に忠実な空気清浄機

最近のプレミアム空気清浄機はイオンの放出や加湿など、多機能化しています。一方で、PU-AA50は「空気を取り込んでフィルターでろ過する」という単純な構造。そのぶん、二重反転プロペラファンによる大風量の吸引、大面積のマルチフィルターによる空気の清浄化といったように、空気清浄機の基本をしっかり押さえています。構造もシンプルなので、必要となるメンテナンスが少なく、壊れにくそうな点にも好感を持ちました。

高い基本性能のほか、最大運転時でも消費電力が10Wという省エネ性能もポイント。新電力料金目安単価「27円/kWh(税込)」で計算すると、1年間の電気代は、365日24時間運転を続けても約2,365円です。これは、象印マホービンの従来製品(PA-XA)の半分以下という電気代です。静音性の高さとともに、電気代の面からも「365日24時間運転しっぱなし」にしやすいのはうれしいですね。