インド仕様「スズキ ワゴンR」が日本でも売れそうなコンパクトカーだった【日本にない日本車】

インドでは圧倒的な支持を集めているスズキ。そんなスズキが1999年にインド市場へ投入したワゴンRは、ユーザーから高い評価を得ており、インドの国内で売れている自動車トップ10に入り続けている人気モデルだ。2019年12月にはワゴンRの初代発売から20周年を迎え、2回のモデルチェンジを行い3世代の累計販売台数は240万台を突破している。そんなインドで人気のワゴンRだが、実は日本仕様のワゴンRとはまったく違うクルマなのだ。しかし、ボディサイズやパワートレインなど日本にもピッタリで魅力は満載。そんな日本でも売れそうなインド仕様のワゴンRを紹介していこう。

スズキ ワゴンR インド仕様

日本仕様より少し大きいだけじゃない? インド仕様のワゴンRとは

インド製のワゴンRは、2019年1月にフルモデルチェンジを行った。3代目となる新型では、新プラットフォーム[HEARTECT(ハーテクト)]を採用。従来モデル比で全幅を145mm拡大し、力強く安定感のあるデザインに刷新。広い室内空間を実現するなど、従来モデルから現在のニーズに合わせて改良が加えられている。

エクステリア

インド製ワゴンRのボディサイズは、全長3655mm×全幅1620mm×全高1675mmと、日本仕様のワゴンRより全長260mm、全幅145mm大きい程度。スズキ スイフトに比べると全長は200mm程度短くコンパクトだ。ホイールベースは2435mm、最小回転半径は4.7m。

フロントフェイスは、羽のように滑らかな形状にレンズ内で上下に分かれたデザインのヘッドランプや、水平2本ラインによってシャープに表現されたクロームグリルバーが特徴。

またサイド・リアビューもダイナミックな形状のCピラーが特徴的だが、全体的にさっぱりとしたデザインだ。

インテリア

インテリアは落ち着いた雰囲気だが、インパネはエネルギッシュをテーマにデザインされており、Xを意識させる立体的な造形となっている。

そのインパネの中央には、タッチスクリーンが装備されており、最新の車載コネクティビティとして、「SmartPlay Studio」と呼ばれるインフォテインメントシステムが採用されている。

ナビゲーション機能や周辺情報の検索、ニュースのチェック、燃費などの車両情報、最新音楽の再生に加え、Apple CarPlay、Android AutoでスマホとのBluetooth接続も可能だ。

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リアシートは、60:40分割可倒式を採用。搭乗人数や荷物の大きさに合わせて複数のアレンジが可能となっている。また5名乗車時でも26~40リットルのスーツケースを4つ並べて収納できる広々とした荷室も備えている。

パワートレイン

エンジンは定評のある1.0Lガソリンエンジンに加え、よりパワフルな1.2Lガソリンエンジン、さらに新開発の天然ガス「S-CNG」も設定されている。1.0Lエンジンの燃費は21.79km/L、1.2Lは20.52km/L、S-CNGは天然ガス1kgあたりクラス最高の32.52kmの走行が可能だ。

インドでの価格は日本円で約65万円。現時点では日本で販売されるというアナウンスはないが、日本で売るなら先進安全機能などが追加され、もう少し価格は上がるだろう。

それでも大きさやスペックなど日本でも人気となりそうなクルマではないだろうか。

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