陸王ダービー2020決勝戦を完全実況 10月25日 in 長良川「バス釣り最強は俺だ!」

【この記事は随時更新しています! 午後の部は2ページ目へ】
【14時40分以降は下記リンクで実況を継続しています!】
その年の最強ブラックバスアングラー決定戦「陸王」進出への切符を賭けた、一般参加型陸王「陸王ダービー2020」。日本全国4ブロックにて、7月~9月の3ヶ月間という長きに渡る熱戦を勝ち抜いてきた猛者4人がついに集結。10月25日、決勝戦チャンピオン・カーニバルの地、長良川の舞台に立つ! ルアマガプラスではその戦いの様子を取材班が追跡、完全実況でお届けしていきます!

最新戦況

選手1尾目2尾目3尾目4尾目合計A 古徳浩幸160g670g160g--990gB 保坂勇太580g210g260g--1,050gC 佐野亘彬750g1,570g690g180g3,190gD 祖川遼--------0g

陸王ダービー2020決勝戦に進出した各ブロック優勝者をご紹介

関東ブロックA:古徳浩幸[ニックネーム:piro19]

【Profile】
古徳浩幸[ニックネーム:piro19]

<陸王ダービー2020予選戦績>
【7月】1位:149.5cm(50.5cm/50.0cm/49.0cm)
【8月】5位:145.5cm(50.0cm/48.0cm/47.5cm)
【9月】1位:145.0cm(50.0cm/48.5cm/46.5cm)

激戦区のブロックAで3ヶ月間コンスタントにデカバスを釣り続け、堂々のブロック優勝を果たした。これまでの陸王オープン決勝でも安定した強さを見せつけているブロックA代表選手。今回も優勝候補の筆頭か!?

<コメント>
プラの感触は「マメしか釣れない」とのこと。目標ウエイトは「1本キロフィッシュ入れて2kg」。

中部ブロックB:保坂勇太[ニックネーム:保坂勇太]

【Profile】
保坂勇太[ニックネーム:保坂勇太]

<陸王ダービー2020予選戦績>
【7月】1位:167.0cm(59.5cm/55.0cm/52.5cm)
【8月】1位:162.5cm(58.0cm/53.0cm/51.5cm)
【9月】1位:145.0cm(49.0cm/48.0cm/48.0cm)

陸王オープン2019のブロックB優勝者にして、今年は陸王ダービーを全戦1位で予選通過したブロックBの絶対王者。昨年、大江川で行われた陸王オープンチャンピオンカーニバルでの経験を今年の決勝で生かすことができるか。陸王に賭ける思いは誰にも負けない!?

<コメント>
「火曜日から入って合計5日間プラをしたのですが、完全無でしたね(笑)。途中キーパーサイズ変更で予定が変わりましたが、それでもやはり厳しい。魚が入ってくる地形やコースはだいぶ読めてきたのですが、タイミングと間合いが取るのが非常に難しいです」

関西中国ブロックC:佐野亘彬[ニックネーム:NOB-RC]

【Profile】
佐野亘彬[ニックネーム:NOB-RC]

<陸王ダービー2020予選戦績>
【7月】1位:170.0cm(59.0cm/56.0cm/55.0cm)
【8月】2位:160.5cm(54.0cm/54.0cm/52.5cm)
【9月】1位:165.5cm(57.5cm/56.0cm/52.0cm)

陸王オープン2020ブロックC優勝者がダービーでも決勝への切符を勝ち取った。陸王オープン決勝での悔しさをバネに初代陸王ダービー王者を目指す! なお好きなバスプロは林圭一さんとのこと。

<コメント>
「目標ウェイトは3000g。3日間プラをして6バイト。この時期の長良川、簡単ではありませんね。キーパーサイズの20cmなら数釣れますが、今日はでかいの狙いに行きますよ!」

四国九州ブロックD:祖川遼[ニックネーム:りょうrj]

【Profile】
祖川遼[ニックネーム:りょうrj]

<陸王ダービー2020予選戦績>
【7月】1位:158.5cm(54.0cm/53.5cm/51.0cm)
【8月】1位:156.0cm(54.0cm/53.0cm/49.0cm)
【9月】5位:147.5cm(51.5cm/49.0cm/47.0cm)

デスリバー旧吉野川でデカバスを釣りまくり、強豪の遠賀川勢を抑えて総合優勝を果たした実力者。他の選手も脅威に感じているに違いない。陸王オープン&ダービー決勝史上最年少出場の20歳が今大会のダークホースとなるか!?

<プラクティスの感触>
「3日間入って、毎日変わる状況は違いましたが良かったかなと。自分が思ってる場所に魚がいてくれてる感じです。初日は45センチ頭にリミットメイクして、3800gくらい。2日目は逆にダメダメでした。3日目は釣りせず見るだけでしたが、バスはしっかり確認できたのであとは本番つるだけです。目標は3kgベースに5kgまで持っていきたいです」

ホームが旧吉野川ということで、比べてみて川の感じはどうでしょう?

「川幅が広いですね。それに対してバスの個体数は少ない感じ。旧吉野川と違って、水路のような逃げ場がないので、そこが難しいところです。あと流れが読みにくいので、どう合わせて行くかもキーになりますね」

陸王ダービー2020レギュレーション

【タックルについて】
・使用できるタックルは5セットまで。 ただし持ち歩けるのは2本。ラインやスプール交換は自由。タックルが故障の場合は、プレス確認の元で、同様の代用品の交換はOK。
・ライフジャケットは着用必須。

【競技について】
・キーパーは20cm以上の5尾のトータルウェイトで競う。ウェイトおよび長寸は、プレスが持ち込んだバネばかりとメジャーを使用し、プレス確認のもとで正式スコアとする。バスのサイズは口閉じ尾開きで計測する。
・プレスのランディング補助は不可。

【競技時間について】
・6:00をめどにスタート。休憩は9:00〜9:15、12:00〜13:00、15:00〜15:15の3回。ストップフィッシングは16:30。

【競技エリアについて】
・指定フィールドおよび注意事項は「陸王ダービー2020決勝戦実況更新マップ」を参照。

陸王ダービー2020決勝戦実況マップで選手の最新現在地を確認

決勝戦の各選手現在地をリアルタイム更新でプロットしていきます!

陸王ダービー2020決勝戦実況【午前の部】はこちらから!

陸王ダービー優勝者4人が長良川の地に集結! 決戦が始まります!

右からAブロック古徳さん、Bブロック保坂さん、Cブロック佐野さん、Dブロック祖川さん。

【06:20】A古徳「フライトびりケツ」

古徳「いやー、ジャンケン弱いんですよね〜。みんなどこ行くのかなぁ〜。あ、マジかそっち行ったか!?」

先行スタートの皆さんの行方が気になる様子。とりあえず下流方面にむかいます、とのこと。

【06:31】B保坂「スタート」

朝イチは南濃大橋左岸にエントリー。

保坂「プラで1番ベイトっ気があってシーバスやナマズとかも釣れた場所です。釣れてませんがバスも確認出来てます。あとはアジャスト出来るかです」

最初はステルス5ヴァラップスイマーを組み合わせたアラバマを投入。

フィーディングフィッシュを捉えられるか!?

【06:36】D祖川「ファーストスポット」

スタート地点からすぐ下流にイン!
なるほど、旧吉野川を彷彿させるスポットだ。

祖川「ここはすぐチェックして移動します。プラでシーバスが多かったんですけど、デカいのもいたんで!」

ドーン3/8ozで広範囲をチェックしていく。

【06:45】B保坂「アラバマを黙々と……」

投げ続ける!

保坂「このエリアは地形変化な凄くてゴロタ、フラット、テトラとフィーディングにはうってつけの場所なのです。ここで人世初シーバス釣りましたよw 東京湾のコノシロパターンでは釣れなかったのに……ww」

ショートピッチで要所にアラバマを撃つべし撃つべし!

【06:50】A古徳「スタートフィッシング」

とりあえず5本揃えに行きます! と入ったのは下流域の逆ワンド。

古徳「昨日の夕方はここで3人バッティングしました。30〜40cmまでの魚が回遊してきます。ただ朝に入ったことがないので、それは心配です……。やった、他に誰も来てない!」

ジャスターフィッシュ2.5in、ネイルリグからのスタート!

【06:56】C佐野「1投目でいきなりヒットォー!!」【1尾目750g】

佐野さんがファーストエリアに選んだのは競技エリア下流域。軽く藪漕ぎして釣りを開始。スタッフが茂みで待機しているとなんだかバシャバシャ音がする。んっ? まさか...!?

佐野「1投目で釣れました〜! 浅い方にいましたね」

36.5cm、750gのナイスキーパー!

ヒットルアーはジグスピナー+HPシャッドテール3.6in

【07:01】水野浩聡&アングラーズ藤井「上流域」

今回の戦いでは、選手たちとは別にマイケルPが水野浩聡さんの車で長良川エリアの状況解説で独自に巡回。オブザーバーとして陸王オープンと陸王ダービーの成績集計をお願いしている、アングラーズの藤井さんも同乗している。そしてさっそく上流域にあたる南濃大橋周辺で保坂さんを発見。

水野「普段ぐらいの水の色で、流れが少しある感じですね。岸沿いの消波ブロックにバスがついていて、サイトが得意な保坂さんには有利だと思います。保坂さん、アラバマリグを投げてますね。スピナーベイトだとここでは強すぎるので、いい選択だと思います」

藤井「あの人、ダービーの予選で全部1位なんですよ。どういう釣りをするかものすごく興味あります。水野さんの解説を聞かせてもらうだけでもワクワクしますね」

【07:04】B保坂「スピニング投入」

南濃大橋から上流に歩き、水門付近でスピニングタックルにチェンジ!
ルアーはジャスターフィッシュ2.5in。

保坂「ここはキーパーが取れる場所なんですが、今日の朝はお留守かな……」

早く1本釣って気持ちを落ち着かせたいところ。

【07:08】D祖川「とりあえずの場所2」

ファーストスポットをサクッとチェックしたのち、移動。
今回、バッティング必至と読んだ船頭平エリア。

祖川「ここはキーパーエリアです。古徳さんの車が止まってますね。ということは、他の2人は結構自分のエリアを持っとるってことですね」

【07:18】C佐野「ノブがノッてきたー!!」【2尾目1,570g】

引き続き1尾目を釣り上げた同じスポットで釣りを続ける佐野さん。茂みに待機するスタッフの耳にまたしてもバシャバシャという水音が! で..….でかそう!

佐野「きましたよ! デカイ! 朝、魚差してます!」

48cm、1,570gのキッカーサイズ!! 勝利に大きく近づく1尾!!

ヒットルアーはイサナ6.5in(KAESU)

【07:19】A古徳「やばい釣れない!」

古徳「5分でリミット揃うハズだったのに!」

時間帯なのか全くバイトがありません。投げているのはジャスターフィッシュのネイルリグ。

古徳「針で先ず穴を開けてからネイルを入れるのがコツです。シンカーが飛んで行きにくくなります」

キラキラとロールしながらフォールしていって、めっちゃ釣れそうです。バスは釣れてませんが、マシモPはもう釣られました。あぁ、帰ったら買いに行こう。

【07:25】A古徳「バックラッシュ」

昨年のオープン優勝者のゆずさんが「凄いアングラー」と評する古徳さん。スピニングでバックラッシュ中。陸王には魔物が住むのか、まずは平常心を保って普段通りの釣りをする事すら難しい、と見ていて感じます。

古徳「日が上がりきってやっと暖かくなってきましたね〜」

【07:29】B保坂「移動」

南濃大橋から少し上流へ移動。

保坂「ここはつい先日ですが、OSPの右京さんが動画撮影かなにかで50アップを釣っていた場所です。確かにいそうなポイントは分かるんですが、減水してるから今はどうなのか……。ってかここにアジャスト出来るルアー持ってるのか、俺!」

朝からボルテージ高く真剣なノリツッコミをかましてくれる保坂さんですww

【07:38】D祖川「とりあえずの場所3」

船頭平から少し下流、消波ブロックとカバーが絡むスポットへ。

祖川「プラで40アップを見かけたんで立ち寄りです」

そう、祖川選手はここまでのエリアは全て立ち寄りチェック程度、本命場所は次のスポットなのだ。

祖川「おそらく、次のスポットでは場合によっては半日粘ることも考えてるので、その道中の可能性を潰す作業です。本当の朝イチから入れるなら真っ先に行く価値ありましたけど、多分朝パワーはスタート時間ぐらいだったので、だとれば焦る必要もないかなと」

これまでのスポットで軽装だったのもこれで頷ける。

ちなみに祖川選手、釣りは左投げ右巻き、しかし利き手は右利き。釣り以外は野球のボールでもなんでも右で投げるという。なんで?

祖川「初めて手にしたリールが右巻きだったんで、左で投げるもんかとw」

天才なのか?

【07:45】B保坂「やっぱり…」

保坂「浅いな……」

ヴァラップスイマー4.2inを撃ち込んでいくが反応はあまり得られず。

保坂「奥干上がってますね、移動しましょう」

やはり中々一筋縄ではいかない。ここからどう展開していくのか!? 保坂悩む。

【07:49】A古徳「移動開始」

読みが外れました。ここはまた来るとして移動します! と、一旦はアラバマリグに持ち替えて流入に歩いて移動するも先行者有り。結局は車で移動し、小さな逆ワンドの水門周りをジャスターフィッシュで撃ち始めます。

古徳「こっち側だと水面に影を落としちゃうな……」

ダービー決勝に来るだけあって、陸っぱりの要点はやっぱりちゃんと押さえてますね。そろそろ1本期待して良いかもです!

【07:54】水野浩聡&アングラーズ藤井「僕の朝イチ場所」

佐野さんが2本釣った場所に向かうと、「少し動きます!」とすれ違った。せっかくなので、佐野さんが釣ったエリアを解説してもらうことに。

水野「東名阪自動車道下流です。インサイドで遠浅のフラット。長良川で大会がある時は、必ず朝イチに入る場所です。ボートだとアシ際や、沖のブレイクを狙います。春先もいいフィーディング場所だし、秋もいい。さすが決勝戦に出てくる人は違いますね」

【07:55】C佐野「NOB-RC爆走!」

佐野「はぁ、はぁ。大丈夫です。朝しか走りませんから(笑)」

ファーストスポットからプラでバイトを得ている近くの水門へ移動。

佐野「プラは水門閉じてて入り口のとこにバスがいたんですが今日は開いてます。つき場変わってるっぽいですね。ドライブビーバー3inフリーリグベビーシャッドジグスピナーで探っていきます」

【08:13】B保坂「ハンパない反転流」

釣りをスタートした、南濃大橋から少し下流に下った右岸側の水門部にエントリー。

ここもバスを確認出来た場所で、えげつない反転流が効いてる場所です。流れが速く、中層にルアーをトレースするのも容易ではありません。かといって、ボトムに沈めると反転流で蓄積された堆積物に引っかかる。

保坂「攻略法がかなり難しいです」

では何故エントリーしようと思ったんですか?

保坂「反転流がキツイとはいえ、地形の変化もあって、なによりバスを確認できたことが大きいんです。プラ5日やりましたが、バスに会うこと自体がかなり難しかったので。いるってことは釣るための一番大きなヒントなんです」

水位が前日よりさらに1m近く下がり、依然タフな状況が続きます。

【08:15】水野浩聡&アングラーズ藤井「またとない機会!」

陸王ダービーと陸王オープンの釣果報告で使用しているアプリ「アングラーズ」の藤井さんも、今回はオブザーバーとして同行している。

藤井「普段は釣果の集計をしていますが、やはり現場の緊張感は最高ですね。しかも水野さんの解説を生で聞けるなんて!」

もちろん藤井さんは大の釣り好き。ことあるごとに「勉強になるなぁ」とつぶやいていた。

【08:16】D祖川「本命場!」

これまでとは真逆のスーパー重装備。

祖川「本命場所です。プラで45cm釣ったのもここで、魚もめちゃくちゃ見えました。ただ昨日の帰りに中流が濁ってたんで、その濁りが落ちてきそうだなぁと思ったら、やっぱり濁ってますね……。普通に釣る分には濁りもある程度はいいでしょうけど、サイトメインだったんで少しガッカリ。でも魚はいると思うんで、釣り込んでみます」

ベイトにはアラバマリグ、スピニングにはアイシャッドクリオ4.1inをリギング。

【08:25】D祖川「ネオスタイル」

腰にビニール袋。まぁこれはわかる。かつて山田祐五さんも陸王でやってましたから。
しかし、首元をご覧いただきたい。

なんともう1本タックルが刺さっている!?

祖川「これ便利です。キャスト時に邪魔にならないんで」

やはり天才なのか!

【08:30】A古徳「ファーストポイント再び」

古徳「ダメだ、キーパー場が機能してない!」

手堅くキーパーを揃える場所と考えていたエリアにバスが全く回って来ない模様。

古徳「昨日と変わったのはちょっと減水したくらいなんですけど……。朝のエリアに戻ります! バスに触りたい!」

【08:34】C佐野「ノブの3尾目!!」【3尾目690g】

水門が不発に終わり、再び朝イチのポイントへ。バシャバシャ……。こ、この音は!

佐野「まだ朝パワー残ってました〜!」

価値ある3尾目! 36.5cm、690g! ヒットルアーはジグスピナーHPシャッドテール3.6in。その後、ベイトフィッシュの気配が消え、船頭平へ移動開始。

【08:40】B保坂「ボトムにジグを落とすと……」

やっぱり引っ掛かる。 

保坂「反転流から生まれたえぐれがかなりエゲつないと思うんですよね(汗)。魚もいていいはずなんですがね……」

この後無事回収出来ました。ちなみにジグはマスタージグブルズホッグの組み合わせ。

保坂「アラバマに戻しますw」

【08:52】水野浩聡&アングラーズ藤井「岸釣りメジャー場所」

中流〜下流域、船頭平というエリアで古徳さんとマシモPを発見。

水野「駐車スペースもあって護岸されているので、岸釣りの定番場所です。サイズは小さいけど、魚は結構多いですね」

マシモP「プラではキーパーはすぐ揃ったとそうです。でも減水しているせいか、まだノーフィッシュ。ジャスターフィッシュのネイルリグを多用してますね。ここはヘラブナ釣りの人も多いから、出会ったら挨拶したいですね」

水野「古徳さん、ミスったけどアワセましたね。見えバスがいるのかな?」

スタートからまだ3時間ほど。ここは個体数は多いようなので、今後の展開に期待したい。

【08:57】D祖川「最下流」

エリア最下流の橋の下に腰を据えた祖川選手。
ルアーをジャスターフィッシュ2.5in0.9gダウンショットにかえてキーパーを狙う作戦に。

祖川「うーん、濁ってるのがいかんのかなぁ。まぁ、探り探りやってみます。魚は回ってくると思うんで」

【09:16】D祖川「秘密兵器」

取り出したのはサソリ!?

祖川「知り合いにもらいました。動きめっちゃやばいッス。この動きにベイトが集まってくるんで、それごとバスが食ってきてくれんかなって」

確かにめちゃくちゃ良い動きしてる……なにこれ欲しい!!!

【09:23】A古徳「フィッシュオン!」【ノンキーパーサイズ】

しかしひと目でキーパーサイズに足りないと分かる南蛮漬けサイズ。「こんなんじゃないんだよ〜」と優しくリリース。しかし1尾は1尾! 微速前進です!

【09:23】B保坂「休憩再開後」

先程撃った水門をスピニングタックルのネコリグで攻める。ルアーはライアーミノー

保坂「魚は大きくないですか、何本かキーパーサイズが見えます。ちょっと粘りましょうか」

ファーストフィッシュを手にすることが出来るか!? まだまだ勝負は分からない。

【09:25】水野浩聡&アングラーズ藤井「いいトコ知ってますね」

船頭平で佐野さんと遭遇。
お目当てのスポットはイマイチだったので、一気に移動します、と。

水野「佐野さんが今から行くところを聞いてみたら、船ではやるけど岸釣りでソコやるか!? っていう場所でした。さすがですね」

【09:29】D祖川「遭遇!」

祖川「ん? うわっ、でっか!!!! え、シーバスか……? いや、バスだ!!! なにこれ、50後半ありますよ……」

これまで落ち着いていた祖川選手が焦燥。

祖川「シーバスだと思っとこ。その方が楽やし」

あ、ハイ……! メンタル強すぎじゃない?

【09:30】C佐野「ホーム淀川との違い」

普段佐野さんが釣りをする淀川と、本試合の舞台長良川に共通点はあるのでしょうか。

佐野「規模感だけは同じですね(笑)。あとは別物。淀川はワンドが沢山あってそこを中心にバスの生活圏になっているイメージ。長良川はワンドが少なくてストレート。バスは回遊したり沖のストラクチャーについているんじゃないかなぁ」

【09:35】A古徳「フィッシュオン!」【1尾目160g】

今度はギリキーパーの21cm、160g! ヒットルアーはジャスターフィッシュネイルリグ

古徳「分かった、釣り方分かった!」

休憩前に2連発など、すっぽ抜け多発していた古徳さんですが、青木大介プロのように「なんだ分かっちゃったよ〜ん」となるかどうか!? 期待です!

【09:40】B保坂「上がる懐かしのヒットアンセム」

水門への反応が得られず、下流部へロングドライブ。

保坂「懐かしい曲かけちゃいましょうか、大木さん同世代だから分かるはず! 」

流れてきたのは……。『あ~らあら~荒波立つ、ここはアーバンナイっ、ウェカピポ♪』

SOUL'd OUTの「ウェカピポ」。懐かし〜。

保坂「こういう懐メロを聞きだしたら歳ですよねw」

確かに(笑)。

【09:50】C佐野「最有望スポット消失」

プラでデカバスのバイトを得た水門の流れ込みへ到着。

佐野「終わった……」

昨日からの60cm以上の減水で水たまりレベルの水深に。プラン崩壊。今の魚をどう釣る? がんばれNOB-RC!

【10:00】C佐野「車内のこのDVDは……」

佐野「大好きなんです」

と言って休憩中に佐野さんが見せてくれたのはヒロ内藤さんの『THE ANSWER』シリーズ。ヒロさんの和やかなキャラクターに癒されてリラックスして試合をスタートできたらしいです。

佐野「朝釣れた魚はヒロさんパワーですね(笑)」

バスフィッシングの基礎理論が学べるヒロ内藤『THE ANSWER』シリーズ、ルアマガprimeで絶賛配信中です!

【10:03】水野浩聡&アングラーズ藤井「大物の予感」

エリア最下流、国道1号線の橋付近で祖川さんを発見した。

水野「ここは岸から本流までに3本ほど水路があって、春は絶好のスポーニングエリアです。インサイドにあるけど流れが効いていてベイトも多いので、岸からもよさげです」

祖川さんが釣っているのは、下流に向かって右岸の護岸沿い。「プラではキロオーバーもいたけど、今日はダメダメですね」と言っているが、表情はそんなに暗くない。遠賀川の猛者をしりぞけ、旧吉野川から勝ち上がってきただけの人物。20代前半にして、ある種の風格さえ漂わせている。

【10:07】A古徳「小移動」

少し移動して、朝は先行者が居て入れなかった水門絡みの流れ出しへ。

古徳「この水の色ヤバくないですか? でも、プラの時50とか45くらいのを見て、エグいボイルもありました」

ルアーはスイングインパクトを具にしたアラバマリグ! 強弱使い分けてランカーを獲りに行きます!

【10:14】B保坂「最下流部へエントリー」

30分ほどドライブしてからの最下流スポットへイン。先行者にDブロックの祖川さんがいるようだが、反対方向の上流側に向かってランガン。

ヴァラップスイマーを対岸のカバーやストラクチャー周りに撃ち込んでいく。スピーディーかつ丁寧なアプローチでバスへの距離を詰められるか。

【10:33】D祖川「ライバル発見」

少し上流側に保坂選手の姿。どうやら移動する様子。

祖川「釣った感出して話しかけて様子を伺おうと思ったけど残念」

車に道具を積む保坂選手をジッと見つめ、担当記者と話している様子を見て、ひとこと。

祖川「ふーん、たぶん釣っとらんな」

え、なに? 読唇術!? やっぱ、天才……かぁ!??

【10:33】水野浩聡&アングラーズ藤井「ゾクゾクしますね」

釣り上がる祖川さんについていくと、上流から保坂さんが。

水野「この広い水域でバッティングするのはすごい。保坂さんは反応悪かったから移動しましたが、見切るのも早いです。長良を知ってる自分としては、保坂さんは出れば一発当たるようなエリアばかり釣っているので、ゾクゾクしますね」

【10:43】A古徳「移動開始!」

濁った水門エリアは人が居るとボイルが起きません……。ということで、一旦エリアを離れて下流方面に移動開始。到着したエリアらプレジャーボートで賑わうスロープ下流の護岸エリア。ジャックハンマー(エバーグリーン)とジャスタースティック(GETNET)の組合せで歩きながらチョコレート護岸を撃っていきます。

古徳「チョコレート護岸が岸から2mくらいで垂直に落ち込んで、その先にはリップラップが沈んでいるみたいなので、チャターで流して落ち込みから食い上げてくるバスをイメージしてます」

【10:44】D祖川「STEEL of MENTAL」

リミットが揃う自信のあったという最下流エリアだが、未だノーバイト。しかし、動じない。

祖川「プラで釣れた時間帯がどれも15時以降だったので、タイミングやと思います。ただこの濁りで爆発する場所見つけてる人がいたら勘弁して欲しいすね」

なぜ爆発する?

祖川「濁りって1箇所に魚集まること多いじゃないですか。僕はその場所が見えてないんで誰かしら見つけてる可能性ありますよね。でも、僕が睨んでるこのエリアがそれに該当する可能性もあるんで、まだわからんのですけど」

齢21歳にして、鋼の心を持つ男……。ちなみに、マスクをずっと外さないのは花粉症だからだそうです。

【10:55】A古徳「フィッシュオン!(迫真)」【2尾目670g】

護岸エリアを抜けて再びスロープエリアへ。巻き続ける古徳さんの竿が大きく曲がり、一瞬で抜き上げた! 35cm、670g!

古徳「初めて長良川でまともなサイズ釣りました!このエリアはプラで良さそうだったので釣り込まなかった場所です! やった! やった!」

スロープの表層付近を巻いていたらひったくられたそうです。

古徳「いや、こりゃみんな釣れてるかもなぁ……。やっぱり小さいルアー投げてちゃダメですね〜」

釣ったら釣ったで心配の種は尽きない様子。さぁ追加を期待しましょう!

【11:02】B保坂「キーパーを取りに……」

船頭平河川公園へエントリー。そして開始まもなくヒット! しかしノンキーパー。

保坂「キーパーがいない! でも釣ってくしかない!」

その後もすぐに追加するもノンキーパーが続く。ルアーはアジング用ワームのアジアダーをノーシンカートゥィッチ。

【11:15】水野浩聡&アングラーズ藤井「未来の陸王!」

船頭平で保坂さんの隣で釣りをしている少年アングラーを発見。ジャッカルファンの赤瀬川智史くん。長良川から5分のところに住んでいるという。

水野「中学2年生で、キャストも上手。将来が楽しみですね!」

【11:20】C佐野「食ったのに〜!」

予報通り風が強くなり始める時間帯。隣の桑原川から勢いよく放水している水門に到着。流れのヨレでビジョンワンテンにバイツ!

佐野「当たった〜! デカかったですよ! 反転してモワンッてなった。ここ、風裏になっていていい濁りも入ってる。もうちょっと丁寧にやってみます」

と言って佐野さんが取り出したのはジグ&ポーク。丁寧に、といってもストロングなんですね〜。

佐野「『ストロング丁寧』です(笑)。これくらいじゃないとバスに気付いてもらえない」

【11:30】A古徳「若干上流へ」

釣った場所と同じような条件を探ってみます、とやはりスロープ周りのエリアにエントリー。

マシモP「陸王ダービー取材中でもラインポリス!」

【11:38】D祖川「生存確認」

祖川「コイツでチェイスがあるか確認します」

取り出したのはダウズスイマー

祖川「ロッドはゾディアスの1610M2ですが、頑張れば投げれるので。

【11:44】B保坂「苦戦が続く」

ノンキーパーの5連続ヒット以降、ノンキーパーサイズ以下も反応しない状況が続く。

保坂「ここで揃えられないのは本当にキツイ。何をやってるんだ俺は」

何とか昼休憩前に打開の糸口を見つけたいところ。今が踏ん張り時だ! ビーブル保坂!!

【11:53】水野浩聡&アングラーズ藤井「当たるかも」

古徳さんがジャックハンマーでドックの周辺をチェック中。

水野「古徳さんが2本目を釣った場所よりは浅いけど、風が当たってます。ルアーセレクトもバッチリ合ってるし、ライトリグから巻き物に展開を切り替えてる。釣ると思いますよ」

藤井「上手い人はスパッと切り替えますよね。自分ならずっと同じことやってそう(笑)」

陸王ダービー2020決勝戦実況【午後の部】はこちらから!

13時まで休憩時間。引き続き午後も最新情報が入り次第更新を続けていきます!

【12:10】D祖川「見つけた!」

実は昼前のエリアでスピニングリールのハンドルがなくなっていることに気がついた祖川選手。
昼休憩、クルマに戻るまでの道中でハンドルを探していたら、なんと発見!

祖川「よかったぁ! だいぶメンタルやられてたんで持ち直しました! 後半頑張るぞ!」

【12:10】A古徳「お昼ー」

陸王ダービーAブロックのみんな! 風が吹いてローライトになってきたから、これからは俺の時間だ! 巻いて巻いて巻きまくるぜ! とりあえずお昼はすき家にインだ! 午後もルアマガプラスよろしくね! バイぴろさん。

【13:00】C佐野「ダービーで9kg痩せました」

佐野「僕、陸王ダービーの3ヶ月で体重9kg落ちたんですよ。それくらい毎回必死で走り回ってデカイ魚をかき集めた。みんな命削ってますよ(笑)」

午前中を終えての感想は?

佐野「上流の有力スポットだった水門が減水で死んでプラン崩壊。でも朝から上流に行ってたら下流のあの3尾は逃してた。ホント、1つひとつの選択が運命の分かれ道に感じますよ。ここからはもう上流を見切って下流で勝負します」

まずは船頭平でキーパーを釣りリミットを揃える作戦。吉と出るか!?

【13:00】D祖川「気分転換に」

昼休憩明けは船頭平へ。

祖川「言ってたことと矛盾するけど、釣らないことには始まらない! キーパー釣って気分転換して、下流で粘れるメンタルを整えます!」

対岸には佐野選手の姿が。祖川選手ソッコーで2尾確保。しかしノンキー。思わず佐野選手も「やるなぁ」と。

【13:05】A古徳「ローライトの午後」

宣言通りに巻物ロッド1本で廃スロープにイン。風も強くなってローライト。ビッグフィッシュの予感……。

古徳「さっき釣ったバスの魚体が冷え込みで硬くなってました。日が出てきた午後に流れを遮る場所に浮いてくるハズ。それを狙います。また雲で陰る時はローライトになるので、どちらにせよ巻物が効くハズ!」

【13:08】水野浩聡&アングラーズ藤井「すごく興味深いです」

12時から13時の昼休憩の後、船頭平で佐野さんと祖川さんが同じスポットを釣っていた。

水野「キーパー場ですね。大きくて30cmぐらいですが、手堅く揃えておこうということでしょう。小さいけど魚の供給が常にある場所。4人ともここを釣っていうことは、みんな同じ認識なのかなと」

【13:20】B保坂「釣り再開」

昼休憩直後に車の中で悩み抜いたあげく、午後は上流で勝負することを決意。

保坂「仮に下流部でキーパーギリギリのサイズを釣って揃えてもたかが知れてるし、間違いなく後悔が残る。だったらサイズを狙える可能性がある上流部で午後は勝負を掛けます」

確固たる決意を固め、午前中1度エントリーした反転流近くの水門へ。

保坂「ここはポテンシャルを感じます、風も吹いてきましたが、川の流れと同じ方向なので問題ありません」

ジャークベイト、ビジョンワンテン+1も投入。狙うのは40オーバーのみ!

【13:27】D祖川「移動!」

祖川「いま何分ですか? え!? 27分、こんなことに30分も使ってんのか、ダメダメや! やっぱこんなことしてもアカン。移動します!」

ノンキーリリース中。

【13:45】A古徳「ランガンスタート」

古徳「釣ったのと同じような場所はいくらでもあります! プラでも入ってない場所も多いですが、どんどん撃って、答え合わせの魚が欲しいです!」

表層を引くのでルアーは見やすい白系カラー。あとこのライジャケはコンパクトなので移動も釣りも邪魔にならなくて良いですね、とのこと。

【13:45】C佐野「やっぱりNOB-RC爆走!」

朝しか走らないっていったのに〜! キーパー場と考えていた2ヶ所が不発に終わった佐野さん。

佐野「ふっきれました。あとは巻きます」

ノブスタイルで頂点を掴み取れ!

【13:54】B保坂「遂に!」【1尾目580g】

ファーストフィッシュをゲットぉぉぉ!!

5日間のプラで0、本番で手にした長良川初フィッシュ! 保坂さんの努力が実ったガチ泣きフィッシュは31cm、580g。とてつもなく大きい1本だ。

保坂「アラバマを通してもだめで、ブリッツEXDRで地形のチェックも兼ねて巻いてたら1段深いレンジを見つけて、そこにワンテン+1を通したら一撃でした!」

答えに近づいてる! さあここからだ!!

【14:08】D祖川「もうやり切る!」

メイン場所の最下流へ。

祖川「見えないけど、ここに魚がいると信じて釣り切る。1,500クラス3尾、2尾でもいい。そのつもりでやる! さっきのキーパー取りは気の迷いでした」

さぁ、魅せてくれ。激戦のDブロックを旧吉野川から勝ち上がった力を。

【14:08】B保坂「連発!!」

ビーブル保坂もとい、ワンテン保坂がまたまた魅せてくれた! 先程のファーストフィッシュの勢いをそのままに怒涛の2尾目をゲット! 21cm、210g。そして水野さん、藤井さん、マイケルPの目の前でその勇姿を見せつけた!

こんなもんじゃないだろう! まだまだ見せてくれ! ドンストップ・ザ・保坂!

【14:11】水野浩聡&アングラーズ藤井「やっぱ陸王っていい!」

中流域のドン深反転流で、保坂さんがワンテンをジャーク。
2本目をキャッチした瞬間に立ち会えた!

水野「朝から保坂さんの動きに注目してました。すごく有名な反転流エリアですが、ここを岸から攻めるとは。まだまだいますよ。2kgオーバーも出る場所なので、逆転してほしい!」

藤井「駐車スペースからここまで歩くのも結構かかるのに、もう1度入り直す保坂さんはただ者じゃないですね。ダービーBブロックで毎月1位は伊達じゃない!」

【14:35】B保坂「ジャークジャークジャーク!」

再び水門に戻りワンテン+1をジャーク!

保坂「さっき釣れた場所は一旦休憩が終わるまで休ませます。休憩後も最後まで心中する可能性もあります」

そこまでポテンシャルを感じられる超大型反転流。風も吹き、絶好のジャークシチュエーションが続く。メンタルも回復し俄然やる気も満々。何かが起こりそうな予感がする……?

【14:37】D祖川「ゼロから始まる……」

最下流域までアラバマリグを巻き続けるもノーバイト。風も強くなり、護岸に打ち付ける波も高い。そして、午前中にはいたベイトの姿も消えている。

祖川「パターン崩壊です。もうここは見切る以外ありません。今から夕方あてに行ける場所を探します」

折り返し地点を過ぎてなお、ゼロから始まる陸王ダービー決勝。ヒントを掴めるかヤング!

陸王ダービー2020予選7月~9月の試合結果まとめ

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