育てた茅、合掌造りに 南砺

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 五箇山の合掌造り家屋の屋根に使う茅(かや)の栽培に取り組む南砺市福光地域の遊(あそ)部(ぶ)自治会は24日、同市川西の山林で、葺き替え作業を行う県西部森林組合に茅を初めて引き渡した。茅場の造成を開始してから6年目を迎え、ようやく屋根に利用できるまでに成長し、関係者は「世界遺産の維持に貢献できる」と喜んだ。

 遊部自治会は2015年度から、雑木を伐採した山の斜面に「刈安(かりやす)」と呼ばれる品種の茅場を植え続け、約5千平方メートルに達した。今年は2メートル以上に成長した約100束を森林組合に初めて購入してもらった。

 引き渡し式では、片岸修自治会長が森松亮組合長に茅1束を手渡した。遊部茅場造成推進会の片岸昭憲会長があいさつし、田中幹夫市長が「五箇山を守る活動のシンボルになった」と祝辞を述べた。

 この後、住民や北陸銀行の行員、明治安田生命富山支社の社員ら80人が参加して茅の刈り取りや新たな株の植え付けに取り組んだ。