30代の世帯貯蓄額、理想は1,000万円 - 現実は?

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松井証券はこのほど、「老後資金に関する調査」の結果を発表した。同調査は9月、子どもと親のいる全国の20〜60代の男女800名を対象に、インターネットで実施したもの。

年収の貯蓄割合に関して、「浪費家」「貯蓄家」など自身が思うそれぞれの言葉の定義について尋ねたところ、"浪費家"の定義は、年収の「10%以下」を貯蓄している人、"貯蓄家"の定義は、年収の「30%以上」を貯蓄している人という結果となった。

中央値で集計すると、年収の0〜10%の貯蓄で"浪費家"、11〜29%の貯蓄で"一般的"、30%以上の貯蓄で"貯蓄家"という認識であることがわかった。

「現在の世帯貯蓄額と、あなたが思う現在の生活における理想の世帯貯蓄額を教えてください」と尋ねたところ、現在の世帯貯蓄額は、中央値で20代「100万円」、30代「300万円」、40代「350万円」、50代「500万円」、60代「1200万円」だった。

また、理想の世帯貯蓄額については、20代「480万円」、30代「1,000万円」、40代「1,000万円」、50代「2,000万円」、60代「3,000万円」となった。

世代別に、理想の貯蓄額と現在の貯蓄額を比較すると、年代が上がるにつれて、その差が大きくなる傾向にある。60代で理想と現実のギャップ(差額1,800万円)が最も大きくなる結果となった。

誰のために貯蓄をしているか尋ねたところ、「自分たち夫婦のため」(71.3%)が最も多く、次いで「子どものため」(67.6%)、「自分のため」(21.8%)と続いた。

世代別に見ると、「自分たち夫婦のため」は、世代ごとに大きな変化は見られないものの、「子どものため」は、20代は85.0%、30代は87.5%、40代は83.1%、50代は50.0%、60代は32.5%となり、子どものための貯蓄は40代までに一段落傾向が明らかになった。

続けて、貯蓄の目的別に具体的にどの費用に充てようと思っているか聞くと、『子どものため』の理由としては「学費」(67.3%)、『自分たち夫婦のため』の理由としては「老後」(80.4%)、『自分のため』の理由としては「老後」(56.9%)、『親のため』の理由としては「介護」(72.7%)が最も多かった。

老後に不安があるか尋ねたところ、83.6%が「不安がある」「やや不安がある」と答えた。世代別に見ても、大きな差は見られなかった。

「老後に不安がある」と回答した人を対象に、何に不安を抱えているか聞くと、最も多い回答は 「老後の資金」(79.5%)、2位は「老後の健康維持」(53.1%)、3位は 「老後の夫婦関係」(27.7%)となった。

60代で「老後の資金に不安を抱えている」と回答した人に、現在の貯蓄だけでは老後資金が足りないと思うか尋ねたところ、91.4%が「そう思う」「ややそう思う」と答えた。

また、「貯蓄だけでは老後の資金が足りないと思う」と回答した人を対象に、若いうちにやっておけばよかったと思うことを聞くと、「資産形成・資産運用」(50.0%)が最も高かった。資産形成・資産運用をやり始めるべきだと思う年代について尋ねたところ、35.1%が40代、29.7%が30代、18.9%が20代と答えている。

全世代に、老後のために必要だと思う資金について尋ねたところ、「具体的な金額をイメージできている」は13.9%、「何となくのイメージは持っている」は52.6%だった。「分からない、考えたことがない」は33.5%で、約3人に1人が金額のイメージを持っていないことがわかった。老後のために必要な資金の中央値は、「2,000万円」という結果となっている。