とろけるジェラートいかが? 神奈川・平塚の「浜田牧場」 来年5月から販売へ

国の総合化事業計画の認定証を受ける「浜田牧場」の浜田さん一家=平塚市内

 家族経営で45頭の乳牛を飼育している「浜田牧場」(平塚市下吉沢)が自社の生乳と平塚産の野菜、果物を練り込んだイタリアンジェラートの製造・販売に向けたプロジェクトを進めている。6次産業化と地産地消に向けて国などの支援を受ける総合化事業計画として13日、農林水産省から認定を受けた。

 ジェラートには、同市内の農家で採れたイチゴや小松菜、ブランド米「はるみ」などを使用。15種類ほどの味を準備する予定で、牧場近くに新たに設置する直売所で来年5月から販売を開始する計画だ。

 浜田牧場は浜田昌伯社長と長男の浩司さん、その妻の亮子さんが切り盛りする。ジェラート作りは亮子さんが「牛乳はどんなにいいものを作っても価格(乳価)が定められている。牛乳の付加価値を高めたい」と発案した。試作中の「はるみ」味のジェラートは「口の中でとろける。(人気アイス商品の)『雪見だいふく』のような食感」(浩司さん)という。同市内の酪農家も減っている現状があり、浩司さんは「地域の活性化につながれば」と期待する。

 直売所は地元の七夕まつりの織り姫にちなみ「ジェラテリアベガ」と命名。亮子さんは「駅から遠い場所だが、ドライブ途中の家族連れが楽しめる味にしたい」と意気込んでいる。

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