【大学野球】1位候補がズラリ 早大・早川ら六大学選手ドラフト目前の胸中「明日は寮の部屋で…」

早大・早川隆久、法大・高田孝一、慶大・木澤尚文、法大・鈴木昭汰(左上から時計回り)【写真:荒川祐史】

早川、鈴木、高田、木澤が語った直前の胸の内「やることは1年間やれた」

東京六大学秋季リーグ戦の第6週は24、25日に4試合が行われた。26日に控えるドラフト会議へ向け、1位候補もズラリと揃う東京六大学の選手たちが、それぞれ最後のアピール。そして、運命の日を目前に心境を語った。

すでにロッテ、ヤクルトが1位指名を公言している早大の155キロ左腕・早川隆久投手(4年)は立大1回戦で3安打12奪三振完封。最高の形でドラフト前の“ラス投”を締めくくり、同2回戦は主将としてベンチから鼓舞した。

ドラフトに向け、1回戦後は「緊張感というかドキドキという気持ち」と心境を語った。前日となる2回戦後は「明日に向けては、特に考えることもないです。次の早慶戦に向けて体のケアをしっかりしてドラフトの時間を迎えます」と淡々。会議中の過ごし方については「たぶん、寮の自分の部屋で見ている可能性が高いと思います」と明かした。

同じく1位候補に挙がる法大の152キロ左腕・鈴木昭汰投手と155キロ右腕・高田孝一投手、慶大の155キロ右腕・木澤尚文投手(いずれも4年)は両校の対戦となり、それぞれが実力を発揮した。

鈴木は1回戦に先発し、6回1失点(自責0)。2回戦は8回から救援で連投し、2回無失点。1回戦後には「正直、ドラフトのことは何も思っていなくて、後からついてくるものと思っていた。まずはチームの勝利を導きたいということだけです」と目の前の試合に集中していたと明かした。

高田は2回戦に先発し、7回1失点と力投。試合後は「少なからず、意識は頭にあるし、その中で土日に試合があり、全力で尽くした。やることは1年間やれたので、あとはどうなるか楽しみに待ちたいです」と率直な心境を語った。

対する木澤も先発した1回戦は5回1失点。2回戦は7回から救援で連投し、3回無失点。1回戦後はドラフトについて問われても「(明日)勝てれば、それでいいです」と言い、2回戦後も「ここからすることは特にない。早稲田戦に向けて準備をしっかりしたい」とだけ。昨年は食堂で部員で見ていたというが、今年は感染症対策で集まれない。「みんなが気にしてくれていることを願います」と笑った。

ほかにも東京六大学からは明大の153キロ右腕・入江大生投手が1位候補に挙がり、また法大から石川達也投手、羽根龍二内野手、村田雄大内野手、立大から中川颯投手、中崎響介投手、宮慎太朗投手、早大から今西拓弥投手、明大から中山晶量投手、慶大から佐藤宏樹投手、瀬戸西純内野手がプロ志望届を提出しており、その数は計15人になる。

果たして、これまで数多くの名選手を輩出してきた東京六大学から、今年はどれだけの選手が指名を受けるのか。アマチュア野球ファンならずとも注目する運命のドラフト会議はまもなくだ。(Full-Count編集部)

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