五島出身・MTGの松下社長 古里など2市1町にマスク220万枚

古里の五島市を訪れ、マスク80万枚の目録を野口市長に手渡した松下氏(右)=同市役所

 長崎県五島市出身で、健康・美容機器などの開発を手掛けるMTG(名古屋市)社長の松下剛氏(50)が25日までに、五島市と新上五島町、大村市に計約220万枚のマスクを個人で寄贈した。「古里での新型コロナウイルス対策に役立ててほしい」との思いからで、各市町は福祉施設や医療機関などに配布し冬に備える。
 MTGが販売しているマスクで、五島と新上五島は1世帯1箱(40枚)分で計算し、それぞれ約80万枚と約40万枚を寄贈。大村には100万枚を贈った。
 23日には松下氏が五島市役所を訪れ、野口市太郎市長に目録を手渡した。松下氏は「私と妻の古里である五島列島の皆さんのためになれば。インフルエンザ対策も含め、コロナ対策は長期戦になる。島にはお年寄りも多いので、マスク着用や手洗い、換気に併せて気を付けてほしい」と語った。同市では高齢者施設や学校、病院、在宅介護を受けている高齢者など、感染や重症化のリスクが高い人に配布する。

 


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