デビュー10周年の高橋優「コロナ前と後の“会いたい”の意味」

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「デビューから10年たったといっても、正直、僕自身は何も変わらないです。何かを成し遂げたみたいな気持ちもないですし、まだ途中というか。楽曲づくりとか自分の内面的なものは、むしろ路上ライブをやっていたころに戻っていってるような気がします」

そう語るのは、今年デビュー10周年を迎えた高橋優(36)。発売中の記念アルバム『PERSONALITY』(ワーナーミュージック・ジャパン)のジャケットはトレードマークのメガネを外しているが?

「実は、7月から毎月リリースしてきた新曲のジャケットやミュージックビデオでも、少しずつメガネを外していく流れを作っていました。というのも、もともとメガネスタイルで世間に出たきっかけがささいなことで。昔は、人に会うときはコンタクトレンズをつけていたんですけど、インディーズ時代、たまたまメガネをかけているときの写真をスタッフに見せたら、それがCDのジャケ写に使われたという経緯があったんです。10年かけてメガネを外す流れがようやくかなったかなあ、と(笑)」

コロナ禍の自粛期間中に製作された楽曲も今作に収録された。

「アルバムが完成してみたら、今回はラブソングが多いことに気づきました。たぶん、素直にラブソングを歌いたいという気持ちになったからだと思います。以前は、会えるのに会いたいなんて歌っていることが好きじゃなかったけれど、今って、会うこと自体が厳しくて。“会いたい”という一言でも、コロナの前と後で意味合いが変わってきたように感じます」

12月で37歳になる。結婚して家庭を持ちたいと思うことはあるかと尋ねると……。

「子どもはいつか欲しいです。子どもがいたら、ゲームや鬼ごっことかめっちゃ真剣に遊びますもん。将来は故郷の秋田で子育てをしたいと思うこともあります」

音楽で秋田を活性化させる活動を続けるのも、子どもたちの未来が開かれることを望むからだ。

「年を重ねていくなかで、なんのために音楽をやってるんだろう? って考えると、次の世代に何かを見せたり、伝えたりしていく宿命みたいなものを担っている気がして。地元からかっこいいアーティストやいろんなジャンルで活躍する人がどんどん出てきてほしい」

さらに、自分自身が常に第一線でいることが目標だとも。

「ずっと若い人たちと同じ土俵で張り合っていたいんです。そのためにはいくつになっても腰を据えたくなくて。パパにはなりたいけれど、尖ってていいと思う(笑)」

「女性自身」2020年11月3日号 掲載