清水建設/新技術・研修拠点整備(東京都江東区)に着手/初弾は旧渋沢邸の移築

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清水建設は東京都江東区で計画している新技術・研修拠点「潮見イノベーションセンター」の建設に着手する。総事業費は約500億円を計画。5棟構成を予定しており、まずは青森県六戸町にあった渋沢栄一の邸宅「旧渋沢邸」の移築を11月2日に開始する。移築工事に先立ち、同センター建設地で23日に地鎮祭を開いた。

潮見イノベーションセンターは本館、研究施設、研修施設、歴史資料展示施設、旧渋沢邸の5棟で構成する。総延べ約2万5000平方メートルの規模。このうち木造建築の旧渋沢邸は2階建て延べ1204平方メートルの規模。明治時代に同社相談役を務めた渋沢栄一の邸宅として同社二代目店主・清水喜助が建設を手掛けた。建設地は現在の江東区永大。1878年に完成した。六戸町に移築されていた建物を所有者から譲り受け、新施設敷地内に再移築して保存する。唯一現存する清水喜助の建築作品という。

19年2月に既存建物の解体・収去工事を行い、同11月に解体を終えた。収去した2万点以上の部材は清水建設の東京木工場(東京都江東区)などで保管し、補修・修繕を行っている。再築工事では収去部材を使って復元する。23年の完成を目指す。

残りの研究施設、研修施設などの建物は現在設計を進めており、23年の施設オープンに向けて来春着工する予定だ。竣工後はセンターをオープンイノベーションの拠点として活用し、革新的な生産技術の開発や事業の多様化、人材育成を進める考え。

地鎮祭では井上和幸社長が鍬、今木繁行代表取締役副社長が鋤を入れて工事の安全を祈願した。

六戸町で保存されていた当時の旧渋沢邸
鍬を入れる井上社長