オンラインの“こつ”伝授 長崎大准教授 矢野香さんが著書

「オンラインでの『伝え方』ココが違います!」の表紙

 コロナ禍を経て、人と人とのコミュニケーションが、直接会う「リアル」から「オンライン」に急激に移行しているという。これまでリアルで行われるのが主流だった会議やミーティング、講演会やセミナーなども、それぞれ別の場所からオンラインで参加するスタイルが増えている。
 スピーチコンサルタントとして活躍する長崎大准教授、矢野香(かおり)さんの新著「オンラインでの『伝え方』ココが違います!」(すばる舎)は、リアルとオンラインでの伝え方の違いを解説。オンラインならではの効果的な伝え方を伝授する。
 その一つが、「声よりアクションが先」ということ。発言したいときに、リアルの会議のように「あのー」と声を出して手を挙げるのではなく、オンラインの場合は、まず手を挙げて発言の意思表示をしてから声を出す、「アクション・ファースト」が大切なのだという。ほかにも、「画面に映った自分を見ない」「不要な相づちはしない」など、知っておくべきルールの違いを丁寧に解説する。
 オンライン会議やイベントを主催する場合の留意点、リーダーとしてのスピーチのポイントなどについても詳述。参考にしたい人気YouTuberのテクニック、企業のトップや各国のリーダーたちのスピーチも紹介。オンライン時代に活躍するための「新ルール」を一冊にまとめた。
 「オンラインでの『伝え方』ココが違います!」は、四六判、256ページ。1540円。

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