【ドラフトあの日、あの時】報徳・小園は4球団競合の末、広島へ(2018)

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2018年10月25日――。プロ野球ドラフト会議で、報徳学園高校(兵庫県西宮市)の小園海斗内野手に4球団が重複指名。抽選の末、広島が交渉権を獲得した。走攻守の三拍子を高いレベルで揃える「高校生ナンバーワン内野手」のプロ入りに学校中が沸いた。当日の様子を振り返る。

慣れ親しんだ自校のグラウンドをバックに笑顔を見せる小園海斗(2018年12月=報徳学園高)

同校の大谷記念講堂で指名を待った小園。会議が始まって早々に、幼なじみでありライバルである藤原恭大(大阪桐蔭高校→千葉ロッテ)に3球団続けて指名があった際には苦笑いを浮かべる場面があったが、結果的には根尾昂(大阪桐蔭高校→中日)と並ぶ最多の4球団から1位指名を受けた。小園をめぐっては1位指名を公言していたソフトバンク、オリックスだけでなく、広島とDeNAを加えた4球団が競合。抽選順では最後だった広島の緒方孝市監督(当時)が「残り福」を引き当てた。大角健二監督とともに緊張した面持ちで結果を見守っていた小園だったが、広島に決まった瞬間はホッとした表情に。「ずっとドラフト1位という目標でやってきたので、それが叶ってうれしく思います」と笑顔を見せた。

小園は兵庫県の強豪・報徳学園で1年からレギュラーを獲得し、2年春と3年夏の甲子園に出場。3年夏にはリードオフマンとして、大会のタイ記録となる1試合3二塁打を放った。18歳以下の高校日本代表には2年連続で選出され、ライバルたちとしのぎを削った。ドラフト会議を前にしては、前年のドラフト1位で広島に入団した中村奨成から「来いよ」と連絡が入ったといい、「もちろんです」と返した小園。「(中村など、先輩たちから)いろいろなことを学びたい」と目を輝かせていた。

ラジオ関西の単独インタビューに応じる小園。左は林真一郎アナウンサー(2018年12月=報徳学園高)

小園はルーキーイヤーの2019年から58試合に出場。4本の本塁打を放つなど打率.213、16打点を記録。2年目は我慢のシーズンとなっているが、これから長く続いていく活躍から目が離せない。