GoToイート食事券、いよいよ東京でも販売開始!他府県では即日完売、知っておきたい購入方法、注意点は

「発売は2020年11月20日から―」。「GoToイート」の東京都内で使えるプレミアム付き食事券の発売日がよくやく公表されました。10月上旬から各地で続々と発売が始まるなか、1カ月以上遅れての販売・利用開始となります。

おトク度は高く、他府県と同じく東京でも争奪戦となりそうです。現時点で判明している利用方法や注意点をお伝えします。


東京都プレミアム付き食事券買い方・使い方

GoToイートの東京版プレミアム付き食事券は11月20日に発売開始されます。食事券は購入額に対して25%分のプレミアムが付き、お得に飲食を楽しめます。食事券にはアナログ券とデジタル券があり、それぞれ発売額や使い方が異なります。まずは概要をご紹介します。

<販売期間>2020年11月20日(金)~21年1月31日(日)
<利用可能期間>2020年11月20日(金)~21年3月31日(水)
<発行額>500億円分

【アナログ食事券】
形式:シールタイプのチケット
購入額:購入額1万円で1万2,500円分のチケットつづり(1,000円券×10枚、500円券×5枚)
販売予定数:300万セット
購入上限:購入1回につき1人2セットまで(購入回数の上限はなし)
購入方法(予定):ネットやはがきで事前予約して引換券を入手。びゅうプラザ、銀行、旅行会社、ビジネスホテルなどの販売窓口で食事券を購入する
利用方法:会計時に利用分を切り離し、お店に渡す
店舗対応:専用台紙にシールを貼り、事務局に送付し銀行振込で受け取る

【デジタル】
形式:Yahoo! JAPANの電子チケットサービス「PassMarket」のデジタルチケット
購入額:購入額8,000円で1万円分のチケット(1,000円券×10枚)
販売予定数:125万セット
購入上限:購入1回につき1人2セットまで
利用方法:会計時にPassMarketのチケット画面を提示、各店舗に割り当てられた7桁の番号を入力して支払い
店舗対応:決済情報は自動的に事務局に送信され、情報をもとに銀行振込

プレミアム付き食事券を使うと、飲食店で3,000円の食事をし、3,000円分のデジタルチケットで払った場合は次のようになります。
3,000円−(3,000円×25%)=2,250円
実質2,250円で済んだことになり、750円分お得です。

プレミアム付き食事券の注意点

GoToイートのポイント還元事業は、高齢者やデジタルに不慣れな人たちには利用しづらい制度でした。一方、食事券は紙のチケットがあるため、より幅広い層の利用が期待されています。後日還元されるポイント事業とは違い、その場で食事代が安くなるのでわかりやすいのもメリットでしょう。

ただ購入・利用には注意点もあります。チケットは1,000円または500円券で、おつりがでません。支払いがチケットの額面以下の場合、差額分は恩恵を受けられません。また、購入しすぎて余った場合や近所に使える飲食店がなかった場合も、払い戻しはできません。

利用できるのは、日本標準産業分類の76飲食店に該当する飲食店。デリバリーや持ち帰り専門店、カラオケなどは対象外です。キャバクラなど接待を伴う飲食店も使えません。お目当てのお店がある場合には、食事券が使えるかどうか調べてから食事券を購入する方がよいでしょう。

いよいよ東京都でも発売されるプレミアム付き食事券(GoToEatTokyoプレミアム食事券公式HPより)

ポイント還元と併用可能!セット利用でさらにお得に

プレミアム付き食事券はGoToイートのポイント還元と併用すれば、かなりお得です。ポイント還元事業では、オンライン飲食サイト経由で予約・来店した場合に、次回以降に利用できるポイントが付与されます。ランチで500円分、ディナーで1,000円分のポイントが獲得できます。

では、ポイントと食事券を併用した場合、どのくらいお得に食事できるのでしょうか?

事前予約のうえ、夜に2人で5000円分の食事をした場合で考えてみましょう。
食事代:5,000円
ポイント還元:1,000円×2人=2,000円分
食事券:5,000円分使用で1,250円のプレミアム

合計 5,000円−2,000円−1,250円=1,750円

5,000円の食事代が1,750円で済み、3,250円浮いたことになります。GoToトラベルの地域共通クーポンや飲食店予約サイトのポイントも併用できます。来店予約や食事券の購入という手間はかかりますが、使わない手はありません。

ただし店によってはポイント還元事業と食事券事業のどちらかにしか参加していないことがあります。また、各種ポイントとの併用可否の判断は最終的には店舗に委ねられています。利用の際は注意してください。

各地で混乱、サーバーダウンも

大阪府のプレミアム付き食事券の販売スケジュール。申し込みが殺到した。(GoTo Eat OSAKA公式HPより)

東京都のプレミアム付き食事券は都民以外も購入できるため、千葉や神奈川から都内に通勤する人や東京への旅行を予定している人など、多くの人が購入すると予想されます。先行して発売している他府県では争奪戦になるなど、混乱も起きています。

全国に先駆けて10月5日から発売された新潟県では、食事券を求めて長い列ができました。大阪府と京都府では10月7日にオンライン事前予約が始まりましたが、申し込みが殺到。大阪府では、チケットの用紙が足らず発券できないトラブルも発生しました。

愛知県でも即日完売し、電話受付もなかなかつながらない状況となりました。SNSには「サーバー落ちてる」「買えなかった」など、次々と悲鳴が投稿されました。激しい争奪戦になっているのには、自治体の人口差に発行額が見合っていないという背景もあるようです。

ほしい人は販売方法など情報収集を

ただできるだけ多くの人に行き渡るよう、各自治体は複数回に分けて販売したり、はがきでの申し込み制にしたりするなど対策をとっています。初回の発売日は注目が集まるため混乱が生じがちですが、2回目以降の発売では少し熱も冷めます。まだ詳細は発表されていませんが、東京でも対策が講じられる予定です。

GoToイートキャンペーンは、コロナで苦しむ飲食店の支援になるほか、外食の楽しみを再認識する機会にもなります。今後食事券の利用可能店舗も公表されますので、行きたいお店がないかチェックして、発売を待ちましょう。

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