Moto3:初表彰台を獲得した佐々木歩夢「最終ラップに集中していた」/MotoGP第12戦テルエルGP

 10月25日、スペインのモーターランド・アラゴンで行われた2020年MotoGP第12戦テルエルGPのMoto3クラス決勝で佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)は2位を獲得。2016年のMoto3クラス初参戦から67戦目となった今大会が自身初の表彰台となった。

 6番手グリッドからスタートした佐々木はオープニングラップから快走を見せると順位を変えることなく1周を終える。2周目以降は20台近くのライダーで形成されたトップ集団のなかで上位を守り、3周目には2番手につける好走を見せた。

 その後はバトルで順位を入れ替えることもあったが、レース前半は6番手より順位を落とすことなくトップのライダーと同様のラップタイムを刻んでいった。

 しかし、レース後半は徐々にポジションを落としてしまい、残り3周の時点で9番手になるが、トップからの1秒以内のポジションを走行。ラスト2ラップでアタックを見せ5番手につけると、ラストラップでは隙があればインに入り3番手まで浮上した。

2020年MotoGP第12戦テルエルGP:2位表彰台を獲得した佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)

 そして最終ラップの最終コーナーでアウトからインにラインをとり最高速を伸ばすと優勝したジャウマ・マシア(Leopard Racing)から0.051秒差で2位を獲得した。今シーズンは第10戦フランスGPのベストリザルト6位が唯一のシングルフィニッシュだったが、モーターランド・アラゴンの2戦目となる第12戦テルエルGPで自身初の表彰台に輝いた。

■佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3) 決勝:2位
「(Moto3に参戦して)最初の4年間は本当に大変だったけど、今は表彰台に上ることができました。今シーズンのスタートは簡単ではなかったし、不運なこともありましたが、自分が何を改善すればいいのかを理解し始めて、ようやく実現しました」

「このレースで自分が強くなることはわかっていたので、最終ラップに集中していました。優勝まであと少しだったし、いつももう少し結果を望んでいますが僕は本当に幸せです。残り3レースあるので、まだ改善の余地があります」

「厳しい状況でも僕を支え、信じてくれているみんなに感謝の気持ちを伝えたいです。ここ(表彰台)に到達したし、来年のチャンピオンシップを戦うためには、このパフォーマンスを続ける必要があると思っています」

2020年MotoGP第12戦テルエルGP:2位表彰台を獲得した佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)

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