波佐見で秋陶めぐり 感染対策しっかり 器探し楽しむ

器探しを楽しむ来場者=波佐見町中尾郷

 長崎県東彼波佐見町中尾郷の陶郷・中尾山で24、25の両日、波佐見焼の窯元を訪ね歩く「秋陶めぐり」があり、焼き物ファンがお気に入りの器探しを楽しんだ。
 中尾山では毎年4月に「桜陶祭」、10月に「秋陶めぐり」があり、県内外の買い物客でにぎわうが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で「桜陶祭」が中止。その後、「波佐見陶器まつり」を始め、多くの陶磁器イベントが中止になっていた。
 9月以降、会場や会期の分散や消毒液の設置など感染対策をルール化し、徐々にイベントを再開。一連のイベントを「波佐見あちこち陶器まつり」と総称して来場者にも感染対策への協力を呼びかけている。
 「秋陶めぐり」では窯元や商社約10件が参加し、焼き物を販売。例年は手作りの食事でもてなしているが、今年は控えた。福岡市から訪れた会社員女性(52)は「産地を応援したい気持ちで来た。例年のように温かい雰囲気でほっとした」と話していた。

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