<レスリング>大会から2週間が経過し、感染報告は「0」…10.9~11風間杯全国高校選抜大会(新潟市)

約800人が集まった大会。感染者は「0」で終えることができた

 日本協会と全国高体連レスリング専門部は10月26日、今月9~11日に新潟市・新潟東総合スポーツセンターで行われた風間杯全国高校選抜大会から2週間が経ち、大会に参加した選手、監督・コーチ、役員などのスタッフから新型コロナウィルスに感染したとの報告はなかったことを発表した。

 コロナ禍による活動中断後、初めての国内主要大会で、総勢で約800人が参加。無観客で行われ、審判はフェイスシールド着用、選手とセコンドの握手はなく、密を避けるためウォーミングアップ場の使用時間も制限するなど感染防止対策に腐心した。

 専門部の千葉裕司理事長(神奈川・瀬谷西高教)は「ホッとしました。大会に携わった方々も不安だったと思います。感染防止のための努力が報われました」と胸をなでおろした。神経をつかって準備を進めてくれた新潟県協会の関係者のみならず、日本協会からドクターを派遣してもらい、感染防止のために予算をつけてくれたことにも感謝。

 各高校の監督・コーチが感染防止に全面的に協力してくれ、「全員の力で達成できた感染0です」と総括。全国大会がまったくなくなった可能性もあった3年生に「ほんの一部でもチャンスを作ってやれてよかったです」と話し、活動の本格的復活へ向けて「一歩踏み出せたと思います」と話した。

 大会運営に尽力した原喜彦競技副委員長(専門部副理事長=新潟・県央工高教)も「毎日心配していましたが、安心しました」と、大会を“終わる”ことができて一安心。各高校の監督も2週間前からの選手の検温などの健康管理をしっかりやってくれ、大会当日の協力とともに、「感謝したい」と話した。

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