家事育児ワンオペになってない? 困ったときは誰かに頼もう!

働くママにとって1日はあっという間。朝起きてから、家事、仕事、育児……。夜にはヘトヘトになってしまいますよね。これでは、自分の時間をつくりたくても時間が足りません。たくさんのタスクの中のひとつでも減らせたら、気持ちにも余裕ができるのではないでしょうか。今回は、自分以外の誰かに、罪悪感なく上手に頼るコツをお伝えします。

時間がないなら、誰かに頼もう!

最近、少しずつ浸透してきている外部サービスですが、利用するのにちょっと抵抗があるママもいると思います。なぜなら、親世代の環境を見て育っている私たちにとっては、家事や育児は母親の仕事。それに対してお金を払って誰かにお願いする、という考え方そのものがインプットされていないからです。なんだかよくわからない罪悪感までもってしまうことも、ありますよね。

でも、世界に視点を変えてみれば、外部サービスを上手に利用しているママたちもいます。私が住んでいたイギリスやシンガポールでは、家事や育児をベビーシッターやメイドさんにお願いするケースは多々あります。子どもをお任せして、仕事をしたり、夫婦で食事に行ったりしている人も!シンガポールでは、「産褥ママさん」もいました。産後の体を休められるよう漢方食をつくってくれて、赤ちゃんのお世話もすべてお任せ、という嬉しいサービスです。

最近は日本でも、家事代行・ベビーシッターなど、さまざまなジャンルのサービスが増えてきました。たとえば「家事のこの部分は任せてしまおうか」と、思えるサービスが見つかったら、試してみるものいいかな?と思います。(もちろん、サービス会社の見極めは必要ですよ)

そして!やっぱり真っ先にお願いしたいのは、外部サービスではなく、家族であるパパ。そう、夫です。

家事や育児に参加してくれるようになってきたパパも少しずつ増えてきているとは思います。でもやはり、現状はママの負担が大きいのも事実です。

2017年に総務省の公表したデータによると、日本の男性の家事・育児参加時間は、他の先進国の半分程度の低い水準にとどまっています。

※内閣府ホームページ『特集 仕事と家事・育児・介護の両立に関する現状と取組事例』より

まずは、「パパも家族の一員なのだから、お手伝いではなく参加する!」この意識を両者で認識し合うことが大切です。なかなかうまくはいかないですけど、ここはがんばりどころです。

我が家は、今でこそ家事や育児にとても協力的になってくれましたが、以前はまったくそうではありませんでした。子どもが産まれたときの私はシンガポールに住んでいて、ゆるーいフリーランスの駐在妻でした。そのため、家事や育児を分担するという意識はあまりもっていなかったです。

パパは料理をつくってくれたり、洗濯をしてくれたりしたこともありましたが、毎日する、という意識はなかったのだと思います。

帰国して、私が仕事を本格的にはじめると「なんだかこれ、おかしくない?」と感じることが増えてきました。たとえば、同僚や友人との会食。事前に「この日会食があるから子どものお迎えお願いね」と日程の確認をし、当日も冷蔵庫に食事を用意して…。でも、パパは当日急に「飲みに行く」なんてこともしょっちゅう。ママ友ともよく、「これって、おかしいよねー」と話していました。

それでも私が、少しずつ飲み会を増やしていって、残業も増やしていって…。そうしていくうちに、パパもそれに慣れてくるのか、だんだんと家事や育児を自分から率先してくれるようになりました。

パパとの家事・育児分担は?

家事や育児を分担するご家庭もたくさんあると思いますが、我が家はとくに分担していません。仕事がテレワークメインになるまでの平日は、ほぼ私が子どもを迎えに行き、そこからの育児家事タイムも自分。パパは子どもが寝た後に帰ってくる、そんな生活でした。コロナ禍で二人ともテレワーク中心になり、それがだんだんと変わってきたのです。

はじめは、「今日は俺、食事つくるよ」みたいに“家事やっています感”が満載でした。でも、それが続くと不思議なことに、当たり前になってくるんですよね。

おそるべし習慣。

今では、ゴミの分別からゴミ捨て、料理も1食は必ず率先してつくってくれます。買い物や子どもの送り迎えなどもしてくれるのでとても楽チンです。

「名もなき家事」の負担は?

ママ友とよく話していた、「ゴミ出し」「お風呂に入れた」問題などなど。他にも、あるある!と思うママ、いませんか?

たとえば、ゴミ出し問題。会社で男性が「毎日ゴミ捨てしているよ」と言ったとします。それに対し、まわりの女性社員はきっと「すごーい!イクメンですねー」ともち上げて、本人はご機嫌。たまにSNSにもアップしちゃいます。

そういう人いますよね?

そんなシーンを見るたびに若干イラっとしていた私。でも、最近ではいろいろなところで「名もなき家事」なんて言葉もささやかれているので嬉しくなります。

だって、ゴミを捨てる。だけがゴミ捨てではないですもんね。ゴミ出し=ゴミの分別からはじまり、ペットボトルなら、洗ってラベルはがして蓋を別にして、袋に入れて、曜日をチェックして、捨てにいく。

ここまでがゴミ捨て。さらに言ってしまえば、ゴミ袋の在庫管理、補充までが一連の流れです。まずは、ここをきっちり知ってもらいましょう!

最初は、ゴミ袋のチェック。慣れてきたら、分別まで。そして、ゴミ捨て。それを通してやってもらい、何度もお願いしているうちに、上記の通り「習慣」になってしまえばお手の物! もしくは、仕事のように「パパのタスク」としてしまう。すると、結構こなしてくれるのではないでしょうか?

それでも、なかなか家事育児に参加してくれない!ならば、もうここは外部サービスに頼っちゃいましょう。

外部サービスは、どう使う?

外部サービスといってもさまざまなサービスがありますよね。一番身近なところでいうと、私も利用しているネットサービス(宅配)。スーパーに買いに行く時間も短縮できて、オーガニックなものを選べたり、重いお米や飲み物も運んでくれたり、とても便利です。食材の宅配ひとつとってもさまざまなサービスがあります。自分の環境や時間帯に合わせて選べるのも魅力ですよね。

また、疲れたときやちょっと面倒だなと思ったときの食事は、惣菜を買ったりテイクアウトや宅配も使ったりします。

あとは、家事代行サービスを利用するのもいいですよね。美味しい料理をつくり置きしてくれるのもありがたい。

私の場合、大掃除系(浴槽磨きなど)は外部の専門業者にお願いしています。専用の掃除機具でおこなうので、そのほうが汚れもスッキリ落ちます。自分では手の届かないところまでキレイにしてくれるから「餅は餅屋」的な考え方です。

また、地域にもいろいろなサポートがありますよね。「ファミリーサポート」という、地域の人が格安で保育園のお迎えに行ってくれるサービスもあります。利用しているママ友は、少し余裕をもって帰れると言っていました。

サイトなどで自分の地域にあるサービスを把握しておくだけでも、何かあったときに、心強い味方になってくれますよ。

ちょっとゆとりのある自分時間を

パパや外部サービスを利用して、ちょっとゆとりのある自分時間をつくれたら嬉しいですよね。空いた時間で、のんびりしたり、趣味や勉強に使ったりするだけで、少し気持ちがポジティブになって、力が湧いてきます。

こうして今、原稿を書いている私も、子どもはパパに見てもらっています!そして、楽しく、笑顔で過ごしているママの背中をきっと子どもは見てくれているのだと信じています。

だからこそ、1日1時間でもいいので、どこかで、誰かに頼ってみませんか?

その他の【働くママの時間割】は

© Valed.press