消える「日立」マーク 日立製作所創業地・日立市、市民「寂しい」

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【1】日立製作所時代のロゴマーク【2】三菱日立パワーシステムズ時代のロゴマーク【3】社名が変わり、三菱グループの「スリーダイヤ」のロゴマークが新たに取り付けられた三菱パワー日立工場=26日午前、日立市幸町、吉田雅宏撮影

日立製作所創業の地、日立市内から「日立」を示す文字やマークが減り続けている。同市幸町3丁目の工場群の壁面には、日立に代わり、三菱グループのマーク「スリーダイヤ」が掛かる。市民からは「寂しい」という声が漏れる。

三菱重工業と日立製作所が火力発電事業を統合し、2014年2月に三菱日立パワーシステムズ(MHPS)が誕生。同社は三菱重工に完全子会社化され、今年9月1日、「三菱パワー」に社名変更された。

同社日立工場は、日立時代に海岸工場と呼ばれ、工場群には日立の「亀の甲」マークがあった。MHPS発足後、マークは「MH」に変更。今度は三菱パワーになり、9月下旬から順次、スリーダイヤの看板に替わっている。

山側門に近いAO棟水戸側は今月24〜25日、掛け替え作業があった。26日朝は真新しい赤いマークの下、従業員が職場へと急いだ。

今月1日には日立化成が「昭和電工マテリアルズ」に社名変更。日立電鉄交通サービスは昨年5月、経営統合で「茨城交通」となり、市内の路線バスから日立の文字が消えた。

市民には「日立」への郷愁も広がる。40代の男性は「仕方ないが、やっぱり寂しい」と声を落とした。