【MLB】ロッテ澤村拓一にメジャー複数球団が獲得興味か「ブルペンの需要は多い」

ロッテ・澤村拓一【写真:荒川祐史】

米トレード・ルーマーズ「154キロに達するファストボールと145キロのスプリットがある」

巨人からロッテへトレード移籍した澤村拓一投手に複数のメジャー球団が獲得へ興味を示していると米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が伝えた。同メディアは球界関係者からの証言として、「日本人右腕ヒロカズ・サワムラが複数のMLB球団から興味を引いていることが分かった。メジャーに飛び込んでくるかはまだ分からないが、このベテランは日本球界でメジャースカウトの前で投げてきた。今冬制限のないフリーエージェントとなるため、NPBとMLBのポスティングシステムの影響を受けない」と報じている。

32歳の澤村は2010年ドラフト1位で巨人入り。11年に新人王に輝き、16年には37セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得した。プロ10年目の今年9月7日に香月一也内野手との交換トレードでロッテ入り。移籍後から8試合連続無失点。15試合登板し、0勝1敗1セーブ、9ホールド。防御率1.23、奪三振率11.66と圧巻の投球を見せている。10月17日に海外FA権を取得した際には「ファン、チームメート、スタッフ、球団の皆様に感謝をしています。チームが優勝争いをしていますので、今はその事しか考えておりません」とコメントしていた。

巨人では今季13試合登板し、1勝1敗1ホールド、防御率6.08にとどまった。トレード・ルーマーズは「今年初めの苦戦は確かにいくつかのMLB球団にとって危険信号」と指摘したものの、メジャー挑戦するだけの武器は備えているとした。「もし北米での契約を望めば、サワムラのトレード後の復活や実績、MLB品質の可能性を秘めている武器は全て彼の有利に働くだろう。右腕は97マイル(約154キロ)に達するファストボールと、彼の主たるアウトピッチである90マイル(約145キロ)前半のスプリット、そしてスライダーを持っている」と指摘した。

果たして澤村へ寄せられるメジャー球団の期待は……。同メディアは「正確にサワムラがどんなタイプの契約を見つけるか測るのは難しいが、毎冬同様、手頃なブルペンの助けを求める需要は多くあるだろう」と報じた。日本球界から多くの救援投手がメジャー移籍しており、「パドレスと2年380万ドル(約4億円)の契約を結んだカズヒサ・マキタやブルージェイズと1年100万ドル(約1億500万円)の契約を結んだラファエル・ドリス(プラス球団オプション)、そしてブルワーズと100万ドルで契約したジェイ・ジャクソンらがいる」と伝えている。(Full-Count編集部)

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