ごみ拾い、海浜清掃、活動掲示 古蔵小児童がSDGsを実践

©株式会社琉球新報社

 「道に落ちているごみを拾った」「ビーチクリーンに参加した」―。那覇市立(濵崎雅彦校長)は、国連などが進めるSDGs(持続可能な開発目標)について、児童や教員らが率先して取り組んでいる。

 14日、同校の玄関前には児童35人が自主的に夏休みなどを利用してSDGsについて調べたワークシートが掲示されていた。小学5年の城間大喜さん(10)は海に漂流するプラスチックごみと動物たちの影響について調べた。城間さんは「ごみを拾ったり、レジ袋を使わないようにしたり、できることを行動していきたい」と語った。

 同5年の中山鈴(りん)さん(10)は家族と一緒にビーチクリーンに参加したことを記した。「浜辺には外国から流れ着いたごみもあって、びっくりした。美しい海を守りたい」と気を引き締めた。このほか、小学2年の宮良彩希さん(8)は絵本の「もったいないばあさん」を読み、「ご飯は残さずに食べたい」と目標を掲げた。

 同校でSDGsの取り組みを呼び掛けたのは金城千秋教諭。給食時間を利用して、SDGsに関連した話を放送で紹介している。金城教諭は2018年、JICA沖縄主催の教師海外研修でラオスへ行き、貧困下で暮らす子どもたちや、地中に埋まる地雷を目の当たりにした。「ラオスでの経験を基に、自分たちにできることは何かを、みんなで考えるような授業をしている」という。

 4月から金城教諭は海外青年協力隊の隊員として2年間、ラオスへ派遣予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1年延期になった。延期に伴い担任は持っていない。「何か学校でできることはないかと模索し、考えついたのがSDGsだった。SDGsの認知度を高めて、自分たちでもできることを実践してみようと思った」

 教室や廊下には「1貧困をなくそう」「7エネルギーをみんなに そしてクリーンに」など、SDGsの17の目標が掲げられている。「ごみ拾いをしながら登校したり、『これってSDGsかな』って質問をしたりと、想像以上に児童自ら知識を広げて、行動している。先生方や保護者の協力もある」と感謝した。

 古蔵小では現在、コロナの影響で授業数が限られ、SDGs関連の授業は開いていない。金城教諭は「近いうちに校内全体で学べる授業を開きたい」と意気込んだ。

 (金城実倫)