WS第5戦まで「連勝なし」は過去8度 うち7度は第7戦で決着

2020年のワールドシリーズは第1戦からドジャース、レイズ、ドジャース、レイズ、ドジャースの順で勝利し、「連勝なし」のまま第6戦を迎えることになった。過去115回のワールドシリーズのうち、第5戦まで「連勝なし」だったケースは8度あり、そのうち第6戦で決着したのは1度だけ。それ以外の7度はいずれも第7戦までもつれている。第6戦をレイズが制し、今回も第7戦までもつれることになるのだろうか。

第5戦まで「連勝なし」だった過去8度を見てみると、「○●○●○」からスタートしたチームが世界一になったケースが4度、「●○●○●」からスタートしたチームが世界一になったケースが4度ある。第6戦で決着した唯一のケースは1906年ホワイトソックス(対カブス)。この年のホワイトソックスは「○●○●○」からスタートして球団史上初の世界一に王手をかけ、第6戦に8対3で快勝してチャンピオンとなった。

1909年パイレーツ(対タイガース)、1962年ヤンキース(対ジャイアンツ)、1997年マーリンズ(対インディアンス)の3チームは「○●○●○」からスタートし、第6戦に敗れたあと、第7戦を制して世界一。一方、1924年セネタース(対ジャイアンツ)、1940年レッズ(対タイガース)、1946年カージナルス(対レッドソックス)、1952年ヤンキース(対ドジャース)の4チームは「●○●○●」からスタートし、第6戦と第7戦に連勝してチャンピオンとなっている。

第5戦まで「連勝なし」は過去115回のうち8度しかなく、サンプルサイズとしては非常に小さいが、8度のうち7度、要するに87.5%という高確率で第7戦までもつれる熱戦となっている。第6戦はドジャースが新人右腕のトニー・ゴンソリンを先発に据えてブルペン・ゲームで臨むと予想されるのに対し、レイズは2018年サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルが先発予定。レイズが底力を見せ、過去の確率通りに決着を第7戦へ持ち込むことができるか注目だ。

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