果肉赤いキウイ、いよいよ出荷へ 相模原の農家 「相模レッド」と命名

果肉の中心部が赤いキウイ「相模レッド」

 実の中心部が赤いキウイの収穫が相模原市内でピークを迎えている。地域の名産としてブランド化しようと、市内7軒の農家が昨年「相模レッド」と命名し、初めての出荷シーズンとなった。

 相模レッドは酸味が少なく、甘みが強いのが特徴。黄色の果肉の中心に放射状に赤い部分がある。

 市果実組合キウイ部会長で農家の長谷川辰夫さん(68)=同市中央区=が本格的に栽培を始めたのは5年前。20アールの畑に棚を仕立て、赤、黄、緑の3種のキウイを無農薬で栽培している。

 同市南区にある長谷川さんの畑で、相模レッドが出荷できるほどの収穫を見込めるようになったのは昨年。直売所などに約5千個を出荷したところ、即完売するほどの人気になった。今年は今月中旬から収穫を始め、7千個ほどを収穫する予定だ。JA相模原市の農産物直売所「ベジたべーな」(同市中央区青葉)などで、今月いっぱい販売する。

 長谷川さんは「生産者の顔が見える国産キウイのおいしさを多くの人に知ってほしい。相模原の新たな名産になれば」と期待している。問い合わせは、たち屋電話080(7806)7980。

© 株式会社神奈川新聞社