医療従事者に ありがとうの「虹の絵」 大村・ゆたかカレッジ

医療従事者に感謝の気持ちを表そうと制作した虹の絵=大村市、ゆたかカレッジ長崎キャンパス

 障害者の自立生活や就労に向けた支援に取り組む「ゆたかカレッジ長崎キャンパス」(長崎県大村市杭出津3丁目)の利用者が、新型コロナウイルス対策に取り組む医療従事者に感謝の気持ちを示そうと、大きな虹の絵を制作した。
 同キャンパスには県内外の24人が通い、自立生活に必要な知識や技術の習得をはじめ、事業所での実習などに取り組んでいる。今年は新型コロナの感染拡大で、4月に2週間休校し在宅支援となったほか、新入生歓迎会やプールといったイベントも中止になるなどの影響が出ているという。
 虹の絵は縦横約1.8メートルで、不要となったカーテンに約3週間掛けて描いた。原案を担当した林田龍征さん(19)によると、感謝の気持ちを虹で表し、雷や新芽も描くことで困難な状況やさわやかな気持ちを表現した。制作に携わった利用者の手形も押すことで、にぎやかな雰囲気の作品に仕上がっている。
 作品は11月に同キャンパスで開く文化祭で展示するほか、窓の外につるして外から見えるように掲示する予定。林田さんは「思った以上にすごい絵になった。作品を見てもらうことで医療従事者の方はもちろん、地域の人にも元気を出してもらえれば」と話した。

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