優勝賞金最大200万円! W.B.S.ジャパンオープンSDG Marine CUP開催!

ジャパンオープンは、W.B.S.プロとのチームであれば、他団体やアマチュアなどの参加も可能なオープントーナメント。過去の大会では2017年に草深幸範選手・柏木健作選手ペア、2018年に菊元俊文選手・飯田秀明選手ペアが優勝している。(2019年は台風のため中止)

東日本最大のバスフィールド、霞ヶ浦水系を舞台とした大会「W.B.S.ジャパンオープンSDG Marine CUP」が10月17-18日に開催された。2017年にスタートしたこの大会は、W.B.S.プロを含むペアチームであれば参加可能な文字通りのオープン戦で、今年は過去最大の44チームがエントリー。さらに昨年は台風の影響で中止になったために優勝賞金が持ち越しとなり、今年は最大で200万円を手にできる可能性(昨年度もエントリーの場合に限られる)があることでも話題となっていた。

初日は生憎の雨模様。湖上にはフルサイズのバスボートが集まる

トーナメント初日の早朝、スタート会場の土浦新港(茨城県)には、冷たく降りしきる雨のなか、続々と参加チームが集まった。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、主催のW.B.S.では今年度の大会については、参加者や関係スタッフへの抗体検査の実施や検温、マスク着用といった措置をとり、さらに無観客での運営を行っているが、このジャパンオープンもその体制下での開催となった。

ジャパンオープンは、W.B.S.プロとのチームであれば、他団体やアマチュアなどの参加も可能なオープントーナメント。過去の大会では2017年に草深幸範選手・柏木健作選手ペア、2018年に菊元俊文選手・飯田秀明選手ペアが優勝している。(2019年は台風のため中止)
会場となった土浦新港には総勢44艇のフルサイズ級バスボートが集結。今年のバスフィッシング界で最大級規模のトーナメントイベントとなった。(10/18撮影)

参加メンバーは、W.B.S.で活躍する⼩⽥島悟選手や蛯原英夫選手、草深幸範選手らに加えて、菊元俊文選手や沢村幸弘選手、清水盛三選手など、カテゴリーの垣根を超えた豪華な顔ぶれが並んだ。

ジャパンオープン2018年を優勝し、ディフェンディングチャンピオンである菊元俊文選手は愛艇チャージャー210エリートで参戦。(10/18撮影)

競技がスタートすると、雨と風で荒れる中、参加チームのバスボートが霞ヶ浦全域へと散っていった。その後も冷たい雨は午後まで振り続けることになった。

14時45分~15時の帰着を終えたのちに行われた初日の検量では、44チーム中5尾リミットを揃えたのがわずかに3チームという厳しい結果。多くのチームでウエイトが伸びないなか、トップに立ったのは、シャッドとディープクランクでキロフィシュを連発させ6800グラムのビッグウエイトを持ち込んだ早野剛史選手・中村有知選手のSDG Marine FACTORY TEAM3。

2位には3700グラムで草深幸範選手・柏木健作選手のTEAM SDGMARINE-BOTTOMUP、3位には2900グラムで福島健選手・小田朋樹選手のSDG Marine FACTORY TEAM1が続いた。

会場にはさまざまなブランドのバスボートが持ち込まれた。写真は初日2位の草深幸範選手・柏木健作選手チームのチャージャー210エリート。(10/18撮影)

二日目の天候は晴れ。釣果に期待は高まるが…

二日目は一転して穏やかな秋晴れが広がり、会場の土浦新港から各チームのボートが湖上へ疾走していった。前日に比べると気温も上がり、釣果アップも期待されたが、帰着後に行われた検量ではノーフィッシュで終わるチームが続出する。

参加選手が使用するボートは、バスキャットやチャージャー、ベクサス、ケイマスなどの最新鋭ボートが多く目についた。

そんな中、長くJBトーナメントで活躍し、2020年からW.B.S.へ参戦している地元プロ関和学選手がこの日のビッグフィッシュとなる1680グラムを持ち込み、無観客の会場だけでなくWEB配信を楽しむ観客にアピールした!

二日目のビッグフィッシュとなる1680グラムを釣り上げたのは、今年からW.B.S.トーナメントに参戦している関和学選手(左)。

最終計量の結果は…?

注目の上位陣では、初日6位の蛯原英夫選手・清水盛三選手のTEAM豪腕BIGMAMAが、4尾ながらこの日のトップウエイト3765グラムを持ち込んだ。しかし、そのほかのチームは大きくウエイトを伸ばす事ができず、初日トップの早野剛史選手・中村有知選手のSDG Marine FACTORY TEAM3がトータル7405グラムで逃げ切り優勝を飾った!

二日目は1尾で605グラムの結果だったが、初日の大きなアドバンテージが活きて、早野剛史選手(左)中村有知選手(右)が優勝。見事に賞金100万円を手にした!
初日3位につけていた福島健選手(左)と小田朋樹選手(右)チームは、二日目に1フィッシュ875グラムで総合10位。
初日2位で、トップを追っていた草深幸範選手(左)と柏木健作選手(右)は、この日は2尾で1365グラムを持ち込み、総合結果は4位。
初日5位のポジションから、二日目に2400グラムをマークして3位にジャンプアップした加藤栄作選手(左)・加藤栄樹選手(右)は親子でエントリー。
カスミの豪腕こと蛯原英夫選手(左)とアメリカトーナメントで活躍した清水盛三選手(右)は、この日3765グラムのトップウエイトを叩き出すもあと一歩届かず準優勝。

表彰式では上位入賞チームに賞品の地元茨城産米や賞金が贈られ、優勝賞金100万円(昨年出場していないためキャリーオーバーに該当せず)を手にした早野選手と中村選手には会場の他チームから盛大な拍手が送られた。

最後にW.B.S.吉田吉二会長から「ジャパンオープンならではの団体枠を超えた交流への感謝と霞ヶ浦でバス釣りができる環境作りへの支援」の呼びかけで大会は終了した。

バスフィッシングの大切な釣り場である霞ヶ浦を守ろうと訴えた吉田幸二W.B.S.会長。

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