のん、コムアイ、趣里が「怖い絵本」を朗読!京極夏彦らの人気作をアニメ化

のん、コムアイ、趣里が、NHK Eテレで11月1日に放送される「怖い絵本」(午後11:00)に出演する。

第一線で活躍する人気作家が、実力派の画家とタッグを組んで、身近に潜む背筋も凍る恐ろしい話や得体のしれない不思議な話を書き下ろした絵本が人気を呼んでいる昨今。同番組では、それらの絵本をアニメ化。のん、コムアイ、趣里が朗読を担当し、古風な旅館や絵の中から抜け出てきたような洋館などを舞台に、絵本との出合いを演じ、視聴者を恐怖の世界へといざなっていく。朗読とアニメとドラマが一体となった“ちょっとぜいたくな怖い夜”が体験できる。

のんは、作・京極夏彦氏、絵・町田尚子氏による「いるのいないの」を朗読。祖母の家でしばらく住むことになったボク。高くて薄暗い天井を見上げると誰かいるような気がする。祖母は言う。「上を見なければ怖くないよ」。ただどうしても少年は上を見てしまう。するとそこにいたのは…? 少年期の夏休み、懐かしいけれど心が震えてしまう、誰もが体験したような恐怖を、鮮やかにのんが体現する。

収録を終え、のんは「憧れの京極夏彦さんの絵本とコラボできてとてもうれしかったです。そして、現場では素晴らしい旅館で楽しく撮影させていたのですが、出来上がった映像が怖くてびっくりしました。私にとっては、初めての怖い話で刺激的でした」と感想を話す。

また、水曜日のカンパネラのボーカル・コムアイは、作・有栖川有栖氏、絵・市川友章氏による「おろしてください」に出演。裏山を散歩している途中、思いがけなく妖怪の電車に乗ってしまった少年。ナメクジのような怪物や、魚や貝のお化け、仮面のような顔をした不気味な車掌。やっと降りられると思ったら、少年は腕をつかまれて…。アンニュイな独特な声の魅力をもつコムアイが、魑魅魍魎(ちみもうりょう)うごめく妖怪ワールドへと私たちを陥れる。

コムアイは、「喫茶店の外で撮影を始めた瞬間にゴロゴロと雷が鳴って、とても不穏な空気になったのを覚えています。お話にぴったりの天候にサポートされて、普段とは違う役柄で、絵本の不気味な世界で存在できたことをうれしく思います」と現場での様子を振り返る。

そして趣里は、作・恩田陸氏、絵・樋口佳絵氏による「かがみのなか」を担当。日常生活にある鏡。鏡の中の世界は本当にこちらの世界を反射して映しているだけなのか? 映っている自分は本当に自分? ある日少女が鏡を見ていると、映った友人の分身に引きずり込まれてしまい…。個性派女優の趣里が、多感な少女たちの日常に潜む恐怖を、怪しく熱演する。

「この作品を通して、鏡に対して抱いていた不思議な感覚や不安の理由が分かった気がします」という趣里は、「あらゆる物には裏側があって、普段は目を背けているのかもしれないからこそ生まれる恐怖。ゾクゾクしながらもページをめくる手が止まりませんでした」と話し、「このゾクゾクする感じが視聴者の皆さまに伝わるように、撮影に臨みました。皆さんに楽しんでいただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

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