「連続ドラマW 華麗なる一族」向井理&藤ヶ谷太輔が初の兄弟役で出演が決定!

2016年、WOWOW開局25周年記念として放送され話題となった、山崎豊子原作の「連続ドラマW 沈まぬ太陽」。そして2021年、開局30周年を迎えるWOWOWは、同じく山崎豊子の傑作小説を原作にした「連続ドラマW 華麗なる一族」をお届けする。大阪万博を間近に控えた日本の高度経済成長期、富と権力獲得の手段として、関西の政財界で閨閥(けいばつ)を張り巡らす阪神銀行の頭取・万俵大介を中心に、一族の繁栄と崩壊が描かれる。

脚本には、「連続ドラマW 沈まぬ太陽」など人物描写を丁寧に重ねていく幹の太いシナリオに定評のある前川洋一。監督は、映画『劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』や数々の名作ドラマを手掛けた西浦正記が務める。そして壮大な野望の実現に突き進む主人公・万俵大介を、2019年に公開された大ヒット映画『記憶にございません!』での好演も記憶に新しい中井貴一が演じる。

本作のドラマ化決定及び、主演・中井貴一の出演情報が今年 3 月に解禁されてから半年が経ち、遂にその沈黙を破る。この度、中井演じる万俵大介の息子役に向井理と藤ヶ谷太輔が抜擢された。大介の長男であり、万俵コンツェルンの一翼を担う阪神特殊製鋼で高炉建設に尽力する専務・万俵鉄平(まんぴょう・てっぺい)役を向井理が演じる。そして、次男でいずれは頭取の座を継ぐであろう阪神銀行貸付課長・万俵銀平(まんぴょう・ぎんぺい)役をKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が挑戦する。向井と藤ヶ谷が兄弟を演じるのは今回が初となる。

夢を実現するために情熱を燃やす鉄鋼マンの鉄平、それに対して冷めた表情のエリート銀行員の銀平。阪神銀行を守るため、阪神銀行の更なる発展を遂げるために、大介が企てた大胆な計画により、2 人は大介の野望の歯車となり、大きく運命を狂わせていく。人生に対する姿勢も、人間に対する愛情の持ち方も、すべての点で違う 2 人が、不気味で巨大な権力機構〈銀行〉の波に飲まれていく。万俵コンツェルンの御曹司という、富と権威を兼ね揃えた人間が抱える闇を、2 人がどう表現するか注目だ。

■万俵鉄平(向井理)

万俵家の長男で、神戸港の工業地帯に位置する業界トップクラスの特殊鋼メーカー・阪神特殊製鋼の専務であり実質的経営者。

東京大学を卒業し、アメリカのマサチューセッツ工科大学に留学後、すぐ阪神特殊製鋼に入り、現在、専務の地位についている。経営者であるより技術者である要素の方が強く、現場に常に熱意を持って接している彼を、社員たちは慕っている。鉄平は長年の夢である高炉(鉄鉱石を熱処理して銑鉄を取り出す溶鉱炉)を建設することを決心し、資金繰りに奔走する。

その心の広さや情熱あふれる性格から、母・寧子や弟・銀平、妹たちから愛されており、万俵家の良心である。だが、父・大介の自分に対しての歪んだ愛情に疑問を感じており、その理由を今まで聞けずにいた。鉄平が、死んだ万俵財閥の創設者である祖父・敬介に似た容貌をしていることに、その意味が隠されている。

<向井理(万俵鉄平 役)コメント>

1、万俵鉄平役が決まった時の印象や意気込み

あまりにも有名な原作ですし、過去に何度も映像化されている作品なので、身が引き締まる思いでした。また、万俵鉄平という役は凄まじい運命を背負った人物です。万俵鉄平をどう演じるかというより、どう生きるかということを強く意識して臨もうと思っています。

2、最初に脚本を読まれた時の感想

初めて台本を読んだ時、喜怒哀楽様々な感情が揺さぶられ、重厚かつ複雑な人間関係のなかにも横たわるリアリティに圧倒されました。当時の時代背景などを勉強する中でも、いかにこの作品が異質な光を放っていたのかと驚嘆します。二度目に読んだ時、悔しさと苦しさに涙しました。そして泣くことすら許されなかった万俵鉄平という男を演じると考えると、改めて身震いする思いです。

3、視聴者の皆さまへメッセージ

「華麗なる一族」という怪物に立ち向かうには、今までの俳優人生の全てを賭して挑まなければなりません。既に撮影は始まっていますが、全ての撮影が終わった時、果たして自分はどうなっているのか。食うか食われるかわかりませんが、見応えのある作品になるよう一所懸命努めて参ります。

■万俵銀平(藤ヶ谷太輔)

万俵家の次男で、大介と同じ慶応大学の経済学部を出て、阪神銀行に就職。現在、本店営業部の貸付二課(商業部門が貸付対象)課長である。

父・大介に似た端麗な顔、一分の隙も無い瀟洒な身なりで、周囲の雰囲気や慌ただしい人の出入りとかかわりないような姿勢で仕事を運び、常に冷静な判断ができる切れ者。昼は銀行員だが、夜はプレイボーイのようにバーやナイト・クラブを飲み歩く。兄の鉄平と異なり、いつも冷めたような表情でいる。何事につけても傍観者的な感情しか持たない冷ややかな男だが、母・寧子には確かな愛情を示し、信念を持って生きる兄・鉄平のことを本当は心から尊敬している。

万俵家の繁栄のため、閨閥づくりを進める父・大介と家庭教師の高須相子から、ある縁談を持ち掛けられ、強引に進められそうになるが……。

<藤ヶ谷太輔(万俵銀平 役)コメント>

1、万俵銀平役が決まった時の印象や意気込み

今回「華麗なる一族」への出演が決まりとても驚いたと同時に、とにかく嬉しかったです。経験豊富な皆様と「お芝居」が出来る環境にすでに高揚しております。今回演じる「万俵銀平」は万俵家の次男です。彼は無感動な表情で、はっとなるような冷たい事を平気で言うニヒルな面が常にあります。しっかりとニヒルな面を使い分けられるよう、監督を始めチームと創っていけたらなと思っております。嫌な奴に見えると思いますが、甘えや我慢なども丁寧に、そして彼がしゃべると空気やリズムが変わるよう演じられたらなと思っております。

2、最初に脚本を読まれた時の感想

血の繋がりとはなんだろうか。家族とは、親族とは… そして誰をどこまで信じるのか。夢のために欲のために濁りに濁った重厚な人間ドラマ。しかしながらリアリティも感じました。1960 年代、日本の高度経済成長の時代を描いた名作だなと改めて思いましたし膨大なお金と、膨大な人間の気持ちが動く目の離せないドラマだなと感じました。

3、視聴者の皆さまへメッセージ

ドロドロとした愛と憎しみに満ちた、汗と脂の結晶のような重厚な人間ドラマ。それぞれにある秘密や過去にも注目し新たな「華麗なる一族」をお楽しみください。常に「銀平」の味方でいられるよう、しっかりと集中して演じて楽しみたいと思います。是非リアルタイムでご視聴いただければと思っております。よろしくお願い致します。

<ストーリー>

高度経済成長期の日本。預金高10位にランクされる阪神銀行のオーナー頭取、万俵大介(中井貴一)は、銀行のほかにも多くの事業を手掛ける万俵コンツェルンの総帥だった。大介は長女・一子の夫である大蔵省のエリート官僚の美馬から、都市銀行再編の動きを聞きつけ、生き残りを目指し大手銀行を吸収合併しようと画策する。

その一方で、万俵家には、大介の妻・寧子と阪神銀行と同じく万俵コンツェルンを支える柱の一つである阪神特殊製鋼の専務取締役の長男・鉄平(向井理)、阪神銀行に勤める次男・銀平(藤ヶ谷太輔)、次女・二子、三女・三子のほかに、長く同居する大介の愛人・相子の存在があった。家庭内で大きな力を持ち、万俵家の閨閥づくりを推し進める相子の存在を鉄平たちは疎ましく思っていた。さらに鉄平は、悲願としていた高炉建設の融資をめぐって大介と対立し、2人は確執を深めていく。

原作:山崎豊子『華麗なる一族』(新潮文庫刊)

脚本:前川洋一(「連続ドラマW 沈まぬ太陽」ほか)

監督:西浦正記(「コードブルー」シリーズほか)

池澤辰也(「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ

ミラー・ツインズ Season1&Season2」ほか)

音楽:得田真裕(「MIU404」ほか)

チーフプロデューサー:青木泰憲

プロデューサー:高江洲義貴 稲葉尚人 佐藤雅彦

制作協力:角川大映スタジオ

製作著作:WOWOW

出演:中井貴一 向井理 藤ヶ谷太輔 ほか

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