カージナルスの両ベテラン 来季も同じチームでのプレーを希望か

ヤディアー・モリーナの代理人を務めるメルビン・ロマンによると、カージナルスはモリーナとの来季以降の契約について話し合いを続けているようだ。モリーナと他球団の交渉が解禁されるのはおよそ1週間後(ワールドシリーズ終了の5日後)。モリーナは2年契約を希望していることが報じられているが、カージナルスはモリーナがフリーエージェントとなって他球団との交渉を開始するまでに契約をまとめることができるだろうか。

カージナルスの地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールド記者によると、モリーナはカージナルスに残留するのが最優先であると考えており、モリーナが正式に市場へ出る前に契約が成立する可能性は十分にあるという。ただし、モリーナは「他球団が自分のことをどのように評価しているか知りたい」という考えも持っているようだ。

モリーナがカージナルス退団を決断した場合、モリーナと長年にわたってバッテリーを組んできたアダム・ウェインライトがどのような選択をするかも注目される。モリーナとウェインライトは自分たちの去就について「(カージナルスに残留しない場合は)一緒にどこかへ行こう」と話し合ったようだ。しかし、両者の代理人は異なるため、両者を「セット売り」で交渉するのは難しいと見られている。

ウェインライトは「僕たちは2人ともセントルイスを離れたいなんて思っていない」と語り、カージナルス残留を希望していることを明言。「僕たちは2人ともここにいたいと思っている。だから事態の成り行きを見守るよ。(コロナの影響で)例年とは違う状況だから資金の余裕もモー(=ジョン・モゼリアック野球部門社長)が望むような状態ではないだろうしね。見守るしかない。どうなるかはわからないよ」と語った。

今のところ、両者とも来季も引き続きカージナルスの一員としてプレーすることが有力視されている。しかし、コロナ禍という異例の状況である以上、2人揃って別のユニフォームに袖を通す可能性もゼロではないだろう。

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