自慢の逸品「ながさき商談会」 コロナ対策で規模縮小

県内の食品関連事業者が自慢の逸品をPRした商談会=長崎市大黒町、ホテルニュー長崎

 長崎県内の中小食品関連事業者の販路拡大を支援する「魅力発信!ながさき商談会」(県商工会連合会、日本政策金融公庫、県信用保証協会主催)が27日、長崎市内であった。新型コロナウイルス禍の中、新たな取引先を求めて、県内の68事業者が自慢の逸品を県内外のバイヤーに売り込んだ。
 2011年度から開き10回目。県内で新型コロナ感染者数が落ち着き、全国で移動制限も実施されていないことから、展示商談と個別商談を予定通り実施した。首都圏を含む百貨店や卸業者など102社のバイヤーが来場。展示ブースは間隔を広げて参加事業者を昨年の7割程度に減らし、検温や消毒を徹底した。
 事業者は水産・農産加工品、そうめん、スイーツなど自社商品を並べて紹介。地元の食材を使った商品の特徴などをバイヤーに説明した。
 長崎市内の観光地で「ちりんちりんアイス」を販売する前田冷菓(同市田中町)は初出展。前田清香専務(50)は「コロナで販売が落ち込み、カップアイスの卸先を探している。県外からも見積もり依頼があってありがたい」と話した。福岡市のバイヤーの男性は「商談会はどこも中止で春からメーカーと話ができなかった。今回新たな発見があった」と語った。
 個別商談会は28日も開かれる。

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