国交省、新宿の最新版電子地図を公開 バリアフリーナビ開発などに期待

国土交通省は27日、新宿駅周辺の最新の屋内電子地図の公開を、産学官の地理空間情報を扱う「G空間情報センター」で開始した。屋内外の測位環境を活用した多様な民間サービスの創出を促したい考えだ。

公開したのは、今年7月に開通した新宿駅東西自由通路を反映させた最新の屋内電子地図。多様なサービスの開発基盤となるよう、通路、階段、トイレなどのデータを含んで作成している。通路の段差や勾配などを含む屋内のネットワークデータを利用し、段差を回避できるバリアフリーのルート検索などのサービス開発への活用が可能だ。

国交省は今回の公開について、「誰でも・自由に・無料で、屋内電子地図をダウンロードでき、屋内ナビゲーションアプリの開発などが可能」とし、この地図を活用したサービスが創出されることに期待を寄せている。

空間情報センターは、産学官のさまざまな主体が整備・提供する地理空間情報を集約し、利用者がワンストップで利用できる地理空間情報を扱うプラットフォーム。センターには有償・無償のさまざまなデータが登録されている。

今回の公開は、東京都が実施する新宿駅での案内誘導アプリに関する実証実験(業務受託者:ジョルダン)にあわせて行ったもの。

▼今回公開する屋内電子地図

公開先:

https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/mlit-indoor-shinjuku-r2

【参照】国土交通省 報道発表より

https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo17_hh_000001_00002.html

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