『子供たちに防災を伝えるのに漫画は有効か』「ぼうさいこくたい2020」にてセッションを行いました

2020年10月23日
アールシーソリューション株式会社

『子供たちに防災を伝えるのに漫画は有効か』
「ぼうさいこくたい2020」にてセッションを行いました

アールシーソリューション株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:栗山章)は、10月3日にオンラインにて開催されました防災推進国民大会2020(ぼうさいこくたい2020)において、セッションを行いました。
当社は「ゆれくる遊撃隊」という防災マンガコンテンツを持っております。 その制作で関わりのある上薗幸一氏(株式会社不知火プロ)、近井朋人氏(一般社団法人家の光協会)を登壇者としてお招きし、「防災マンガを活用した子供たちへの防災啓発の取り組み」というテーマで、漫画制作についてやその中での苦労、また防災を漫画で扱うことについての考えをお話しいただきました。

登壇者紹介

防災教育を漫画で行うことについて登壇者らは、次のようにお話しになりました。
上薗氏
「学ぶ、学ばせるという考えはこちら側が持つものであって、読者の子供たちには学ぶというより楽しんでもらいたい。
ストーリーやギャグを楽しんでもらったうえで、最終的にその中で語られる大事なことが頭のどこかに残ってくれるというのが、漫画を作っている側の願いです。」
近井氏
「世の中の防災知識を伝える教育に関しては、学校やテレビとかで真面目に、被災した方の心に寄り添ったり、本当に危険なことなんだと恐ろしさを煽るようなことがあります。
もちろんそれは大切なんですが、それにプラスして、こういった明るい防災というのものが世の中にあっていいんじゃないかなと思っています。」

暗くなりがちなテーマである防災を、子供たちが明るく楽しく学べるようにしたい。
そんな思いを持って漫画制作に関わる上薗氏、近井氏のお話からは、今後の防災教育の可能性を感じることができました。

漫画制作から月刊誌に掲載されるまでは、約2か月もの時間がかかります。 この間に何か災害が起きてしまったとしても、ITを活用することで漫画のアーカイブを素早く配信するなど、その時々に適した情報をお届けできます。
さらに小さい子供は容易にはスマートフォンを扱えません。送られてきた情報は、スマートフォンを持つ親から子供に伝えなければいけないでしょう。ITで促すことで、親子の防災意識も高まります。
スマートフォンなどのツールは災害時、素早く自分に必要な情報を取得できるものです。漫画でそのことを伝え、子供も「ITが防災に役立つ」という知識を身に着けることはとても重要です。親子間での情報取得への意識の差が縮まり、子供達からも情報を求めることができるからです。

ITを活用することで時間や世代のギャップを埋めることができます。
「ITと防災の技術」において実績をもつ弊社が、今後もこのような形でサポートをしていけたらと改めて考えるセッションとなりました。

アンケート

当日は、 212名もの方にライブセッションをご視聴いただきました。
また本セッションをご覧いただいた皆様には、貴重なご意見をお寄せいただいております。
今後の活動のために大いに役立たせていただきます。

アーカイブのご案内

本セッションのアーカイブは、ぼうさいこくたいのWebサイトで視聴できます。是非ご覧ください。
▼オンラインぼうさいこくたい2020 セッションアーカイブ
「SS-15 防災マンガを活用した子どもたちへの防災啓発の取り組み」
https://bosai-kokutai.com/session/archive/SS-15/
(※主催は(株)不知火プロとなっております。)

基本情報

アールシーソリューション株式会社
2002 年 8 月設立。2010 年 11 月、緊急地震速報通知アプリ 『ゆれくるコール』 リリース。2011 年 10 月、降水予測アプリ『あめふるコール』リリース。2014年10月、訪日外国人旅行者向けの災害時情報提供アプリ 『Safety tips』 リリース。2018 年から多言語災害情報配信サービス 『防災クラウド』 の運用を開始。2020 年 8 月には『ゆれくるコール』を総合防災アプリ『PREP』に大幅リニューアル。IT を活用して社会の安心に貢献するシステム開発 に取り組んでいる。